ザ・ヴァーヴ『Urban Hymns』6枚組ボックス・セットでさらにパワーアップ

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ザ・ヴァーヴを、愛されるカルト・バンドから世界を股にかけるヒーローに押し上げた『Urban Hymns』のリリースから20年経ち、6枚組のスーパー・デラックス・ボックス・セットとしてリイシューが決定した。(*日本盤は2CDのみ詳細はこちら

リマスターされたアルバムとB面曲や、1998年5月24日にバンドの地元ウィガンのハイ・ホールで行われたライヴを含む数々の未発表ライヴ音源などが収録されたこの5CD+DVDのボックス・セットは、9月1日に発売される。2CDや3LPも発売予定で、uDiscoverUKのショップでは限定12”シングル(「Bitter Sweet Symphony」[alternate version]/「The Drugs Don’t Work」[live from 9.30 Club, Washington, DC])などザ・ヴァーヴのレアな音源をレコードとして発売する。

『Urban Hymns』をリリースするまで、ザ・ヴァーヴは最初の2枚のアルバム『A Storm In Heaven』と『A Northern Soul』で忠実なファン層を築いていた。その後、ブリット・ポップがイギリスで旋風を巻き起こし、ザ・ヴァーヴはすでに持っていた壮大なヴィジョンをさらに掘り下げた曲作りをしていった。「Bitter Sweet Symphony」、「The Drugs Don’t Work」、「Lucky Man」や「Sonnet」などでは、すでに確立していたグルーヴ中心の手法と合わせて新たなソングライティングのスタイルを取り入れ、「The Rolling People」や「Catching The Butterfly」では、デビュー当時から磨きをかけてきたネオ・サイケデリックなサウンドを披露した。

アルバムが発売された1997年9月29日にはすでにブリット・ポップは終盤を迎え、『Urban Hymns』は完璧なサウンドトラックとなった。内省的だが気むずかしくなく、野心的だが過剰ではなかった。

 

「すごく美しくて自然なハイブリッドで、音楽を学校で学んでいない心と魂で曲作りをする人にしか作れないものだった」とフロントマン、リチャード・アシュクロフトは振り返る。「それでもって、曲にある意味ベーシックな複雑性や細かい部分を足していった。そうやってあのクオリティを実現できたし、メインストリームで売れながらも、深みがあって時代を超越した作品が生まれたんだ」

バンドのキャリアにおいても、イギリスのロック史においても、とてもユニークだったこの時代を捉えた書籍『The Verve: Photographs By Chris Floyd』は、グループのメガスターへの変遷と、その素顔を記録したものであり、2017年9月に発売予定。uDiscover UKのショップでも限定数販売し、なくなり次第終了する。(日本のuDiscoverでは取扱い予定なし)

ザ・ヴァーヴ『Urban Hymns』のリイシューは9月1日より発売。デラックス・ボックスを含む詳細はこちらの記事を。

Written By Jason Draper


  • リリース情報(日本盤)
    ザ・ヴァーヴ『アーバン・ヒムス』20周年記念デラックス・エディション
    発売日:9月1日
    形態:2SHM-CD
    価格:3,600円(税抜)、3888円(税込)
    品番:UICY-15605/6
    日本盤のみ:英文ライナー翻訳/歌詞対訳付/SHM-CD仕様  商品購入はこちら
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