大物アーティスト達からの亡きアレサ・フランクリンへの追悼コメント

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全世界がアレサ・フランクリンの死を嘆き悲しんでいる。彼女が亡くなったことが2018年8月16日の午後に報じられて以降、音楽業界の大物アーティスト達が唯一無二の”クイーン・オブ・ソウル”を哀悼している。

大半はソーシャル・メディアを通して彼らの思い出と共に伝えられ、その中でも、Twitterからの投稿が一番多かったが、レニー・クラヴィッツのように、ビルボード誌に彼の思い出を寄稿するなどの例外もあった。uDiscoverではスター達がそれぞれの言葉で寄せたアレサ・フランクリンへの追悼文を紹介したいと思う。

クインシー・ジョーンズ

「アレサ・フランクリンがまだ12歳の時に、ダイナ・ワシントンが初めて”次世代を担うのは彼女よ”って教えてくれた日から今日まで、彼女はどんな時も揺るがなく、プロフェッショナリズムと気品、優美と人間味に溢れた生き方を貫いていた。まさに本物のクイーンにしかなし得ないことです。一緒にスタジオでレコーディングをした時、リンカーン記念堂の階段で歌った時、それからキッチンで何気なく語らった時、彼女と一緒に過ごした全ての時間が私にとって宝物です。彼女のことがとても恋しいです。RIP Ree-Ree、君は永遠のクイーンだよ」

エルトン・ジョン

「アレサ・フランクリンの死は、心、魂、そして教会から生まれる本物の音楽を愛する全ての人にとって大きな衝撃でした。彼女の声は個性的で、彼女のピアノは過小評価されていましたが、彼女は私の一番好きなピアニストの一人でした。幸運にも私は、セント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂で開催した”エルトン・ジョン・エイズ基金”のチャリティ・イベントで彼女と共に時を過ごし、彼女の最後のパフォーマンスを目撃することができました。あの日の彼女は明らかに体調が悪そうで、直前まで本当にパフォーマンスできるのかどうかわからないほどでした。しかし、彼女は高らかに歌い上げました。あの日の彼女の歌も演奏も本当に素晴らしく、私たちは皆涙しました。あの時、私たちは史上最高のソウル・アーティストを目撃していました。私は彼女の才能を心から敬愛しています。彼女に神のご加護を。そして、彼女のご家族とご友人にお悔やみ申し上げます。彼女とは誕生日が一緒で、それは私にとってとても意味深いことでした」

ピーター・フランプトン

「みんなアレサ・フランクリンが大好きです。彼女の声は私の人生の元気の源でした。誰も彼女の情熱や魂にはかなわないでしょう。何年もの間、僕たちがステージに上がる前には”Rock Steady”を一緒に聴いていました。彼女の歌手としてピアニストとしての素晴らしさはこれからも私にとって到達すべき目標であり続けるでしょう。RIP アレサ」

ブライアン・ウィルソン

「アレサ・フランクリンが亡くなったことを聞いてとても悲しいです。彼女は最も素晴らしく、情熱的な歌手の一人でした。彼女の60年代の曲が好きでよく聴いていましたが、彼女の音楽は今でも色褪せることはありません。彼女のご家族とご友人に愛とご慈悲を」

ポール・マッカートニー

「まずは私たちの魂のクイーンであり、本当に長い間私たちを魅了し続けてくれたアレサ・フランクリンの美しい人生に感謝を捧げましょう。彼女がいなくなって寂しくなりますが、彼女が音楽家として、そして立派な人間として遺した功績はこれからも私たちと共に生き続けるでしょう。愛を込めて、ポール」

ニッキー・ミナージュ

「彼女は史上最大のアイコンです。誰もが彼女から影響を受けたのです」

ディオンヌ・ワーウィック

「私たちの天父は、最も実り多かった私たちの一人を天の聖歌隊へと誘ったのです。アレサ、安らかにお眠りください。私は、そしておそらく彼女も、私たちは皆、何らかの使命を持ってこの地にもたらされ、その使命を果たした時に家に帰るのだと教えられました。音楽に関わる全ての人が、彼女の家族や友人が、彼女のことを心から恋しくなるでしょう」

ヒューイ・ルイス

「アレサ・フランクリンは史上最高のソウル・シンガーであり、おそらくアメリカで最も偉大な女性シンガーでした。彼女の才能の奥深さは本当に素晴らしいもので、神からギフトとしか説明しようがありません。天使たちは今彼女達のリード・シンガーを迎え入れたのです」

マライア・キャリー

マライア・キャリーはテレビ番組『VH1 Divas』で彼女のパートナーだったアレサ・フランクリンを”私の刺激であり、恩師であり、そして友人だった”と振り返っている。

マライア・キャリーは、いつくかのツイート通して、アレサ・フランクリンを”究極の歌手の中の歌手”であり、”彼女の人生において最も偉大な歌手であり、音楽家である”と讃えている。そして、「音楽と市民権におけるあなたの声のパワーは、私やその他多くの人々にその扉を開いてくれました。あなたは私のインスピレーションであり、恩師であり、そして友人でした」と続けた。

「あなたは私が歌いたかった歌を歌えることを教えてくれました、そして神の力も。あなたはまだ家や教会を出たことのない多くの人々に刺激を与えてくれました。世界中があなたが家に帰ってしまうことを深く悲しみ。そしてあなたがこの地に遺してくれた素晴らしいものを讃えています」

「あなたと一緒に過ごした時間は一生の宝物です。決して消え去ることのないあなたの影響力は、その比類なき声だけではなく、ウィットとユーモアに溢れる偉大なる人間性からももたらされたものなのです。あなたに心からの祈りを捧げます。そして、私たちは一生あなたを敬愛し続けるでしょう」

バラク・オバマ

「アレサ・フランクリンはアメリカの体験というものを定義付けてくれました。彼女の声の中にアメリカの歴史全てを、その影も含めて感じることができました。私たちの持つ力や痛み、暗闇と光、救済への探求、そしてようやく手に入れたリスペクトも全て。クイーン・オブ・ソウル、安らかにお眠り下さい」

クエストラブ(ザ・ルーツ)

「アレサ・フランクリンは3秒かけて”Sittin around”っていう歌詞をじっくりと歌い上げるんだ。彼女のパフォーマンスは単なるエンターテイメントを越えていて、とてもピュアで、クリエイティブで、そして今まで出会ったどんな歌手よりも誠実でした。これが私たちが立ち戻る原点なのだと思います。純粋な才能というものが、マーケティング戦略、広告、そして”いいね!”なんかの上をいくところの原点(現実、今のビルボードのシングル、Spotifyのシングル、iTunesのシングルを見て下さい。彼女はこんな世界でその才能を伸ばすことができたと思いますか?もしくは歌手を諦めて、リアリティ・ショーに出て、それがうまくいくことを祈っていたとか?過去に亡くした多くの才能やそのレベルに近い魅力的な才能は、今のこの環境で、陰謀などなしでは、繁栄し始めることすらできないのです)。彼女の比類なき才能についてまだ知らず、知りたいと思っているならシドニー・ポラックが監督した『Amazing Grace』(1972年にサウス・ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会でアレサが行った2時間のライヴの模様を収録。客席にはザ・ローリング・ストーンズのメンバーの姿もあった)、それから1971年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのパフォーマンスは歌手として、バンドリーダーとして、そしてとても過小評価されていますが、ピアニストとして、最高に素晴らしものでした(ショーの途中で彼女がブラス・セクションに合図して、急遽演奏を止めさせたが、彼らは特等席でライヴを観覧できたことを喜んでいた)。さらに、彼女はキング・カーティスがディレクターを務め、バーナード・バーディがドラムを担っていたとっておきのバンドも率いていました。こうした功績から、彼女が生まれ持った才能が如何に素晴らしかったお分かりいただけると思います。クイーン・アレサ、万歳!

エリック・クラプトン

「アレサ、とても悲しいです。彼女とライヴを共にし、同じ空気を吸えたことを光栄に思うと同時に、彼女の音楽は私たちに癒しを与えてくれました」

レニー・クラヴィッツ

「アレサ・フランクリンが大好きでした。子供の頃から彼女が大好きで、ジャクソン5やアレサのレコードを聴いて僕は育ちました。”クイーン・オブ・ソウル”という呼び名が全てを表していて、紛れもない真実です。それから、彼女は自ら言うことはありませんでしたが、私にとって3本の指に入るほどのピアニストです。僕は彼女とマディソン・スクエア・ガーデンで一緒にパフォーマンスしたことがありました。デュエット曲を一緒に歌って、それから彼女との交流が始まり、電話で会話することもありました。彼女から電話があったり、僕からかけることもありました。どこまでも偉大な人です。僕にとっては叔母のような、昔からの知っている家族の一員のように感じられる優しい女性で、本当に温かい人でした。それにとても愉快な人でもあって、リハーサルの時にはいつもジョークを言ったり、いろんな話をしてくれました。彼女の話にはいつも面白いオチがあって、財布から何かしらの写真を抜き出しては見せてくれたのがすごく可笑しかった。いつも僕を爆笑させてくれました。本当に美しい人でした。彼女へ心からの敬意を」

レディー・ガガ

「なんて美しい音楽と歌声の芸術をあなたは世界に教えてくれたのでしょう。あなたは伝説であり、あなたの魂は永遠に忘れられることはないでしょう。アレサ・フランクリン、音楽の天使よ、安らかに眠れ」

ハービー・ハンコック

「世界がアレサ・フランクリンの死を嘆き悲しんでいます。彼女は私にとって親しい友人であり、ソウルメイトであり、情熱溢れる市民権の主唱者であり、そしてアートと自由の表現者でした」

Written By Tim Peacock



 

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