メトロ・ブーミン最新ミックステープより「Take Me Thru There」のMV公開
ヒップホップ・プロデューサーのメトロ・ブーミン(Metro Boomin)が、2025年8月1日にリリースした最新ミックステープ『Metro Boomin Presents: A Futuristic Summa (Hosted By DJ Spinz)』より、クエヴォ、Breskii、YK Niece、DJ Spinzをフィーチャーした「Take Me Thru There」のミュージック・ビデオを公開した。
<関連記事>
・映画『スパイダーバース』の音楽を担当するメトロ・ブーミンとは何者なのか?
・ミーゴスのクエヴォ、テイクオフへのトリビュート・ソング「Without You」を公開
公園で繰り広げられるパーティーを舞台にしたこのビデオでは、ラッパーたちを中心に、大人たちから子供のダンス・チームまで様々な人々がトゥワーク・ダンスを楽しむ姿が描かれている。
『Metro Boomin Presents: A Futuristic Summa (Hosted By DJ Spinz)』には、グッチ・メイン、ワカ・フロッカ・フレイム、2チェインズ、ヤング・サグ、リル・ベイビー、T.I.、21サヴェージといったヒップホップ界の大物からBunnaBやYK Nieceといった新鋭女性ラッパーまで、多彩な顔ぶれが参加している。メトロ・ブーミンは本作を通じて、若くして亡くなったヤング・スクーターやテイクオフといったラッパー仲間たちに敬意を捧げつつ、アトランタという故郷と、そこから生まれた豊かな才能を称えている。
このミックステープは、2010年代初頭に全米のみならず世界的に注目を集めたアトランタのヒップホップ・シーンに意図的に回帰した作品でもある。タイトルには、当時シーンの最前線に立っていたヤング・LAやJ・マニーらが体現した“フューチャリスティック・スワッグ”が引用されており、メトロ・ブーミンは本作を通じてアトランタ・ヒップホップの過ぎ去った時代にあらためて敬意を示している。
本作リリース直後、彼はXの投稿で次のように述べている。
「2017年にラップを聴き始めたなら、この作品はパスした方がいいかもしれない。H&M、ホリスター、アメリカン・イーグル、エアロポステール(ここのセールが一番良かった)に行ったことがないなら、この作品はパスした方がいいかもしれない」
「Take Me Thru There」に先立ち、メトロ・ブーミンはロスコー・ダッシュをフィーチャーした「Slide」のミュージック・ビデオも公開している。『Metro Boomin Presents: A Futuristic Summa (Hosted By DJ Spinz)』は、彼が2024年にフューチャーと共に発表した2作の大型コラボ・アルバム『We Don’t Trust You』と『We Still Don’t Trust You』以来の作品となる。
Written By Sam Armstrong
メトロ・ブーミン『Metro Boomin Presents: A Futuristic Summa (Hosted By DJ Spinz)』
2025年8月1日配信
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
- 映画『スパイダーバース』の音楽を担当するメトロ・ブーミンとは何者なのか?
- メトロ・ブーミン『Heroes & Villains』を発売
- クエヴォとレニー・クラヴィッツのコラボ・シングル「FLY」がリリース
- ラナ・デル・レイとクエヴォがコラボした新曲「Tough」リリース
- ミーゴスのメンバー、テイクオフが銃撃されて逝去
- ミーゴスのクエイヴォ、テイクオフへのトリビュート・ソング「Without You」を公開
- 復興した21世紀のモータウン:ヒップホップを取り入れた現代アメリカのサウンド