ルイス・キャパルディ、73.4万時間分の無料セラピーを寄付
ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)が、オンラインセラピー企業“BetterHelp”と提携し、必要としている人々に73万4,000時間分の無料バーチャル・セラピーを提供するという大規模な取り組みを発表した。
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今回の取り組みの発表にあたり、彼は動画の中で次のように語っている。
「セラピーがあったからこそ、再びミュージシャンとして活動できるようになりました。BetterHelpとパートナーシップを結び、セラピーが自分自身や他の人々の人生においていかに重要であるかという僕の経験を伝えるために、73万4,000時間の無料セラピーを提供します。たぶん、僕は一生セラピーを続けていくと思います。そして、僕自身が歩んできた道のりを支えてくれたファンにオンライン・セラピーへのアクセスを提供できることは、僕にとってとても大切なことです。これは僕なりの恩返しであり、それを他の人たちと分かち合うために自分が何かできるなら、やらない理由はありません」
この時間数は、キャパルディが2023年、英グラストンベリー・フェスティバルでステージに立ってからの日数に1,000時間を掛けたものである。彼は、英時間6月27日にグラストンベリー・フェスティバルでサプライズ復帰を果たす6日前、友人と共に撮影したこの動画の中で、2年前の同フェスでの出来事や、再びステージに立つまでの過程について語っている。
彼は、2023年のグラストンベリーのステージで、わずか2曲目を終えたところで「もうこれ以上は続けられない」と感じ、そこから約2年間の間、表舞台から姿を消していた。当時の心境について次のように振り返っている。
「グラストンベリーっていうのは、言うまでもなく本当に大きな舞台で、ある意味で“最高峰”なんです。あのとき、“これ以上、自分自身にも、周りの人たちにもこんなことは続けられない。無期限で終わりにするしかない”と悟った瞬間でした」
さらに、今回の復帰にあたっては、不安や緊張よりもむしろ“楽しみ”が勝っていたことを明かし、グラストンベリー出演に先駆けて地元スコットランドで行ったウォームアップ・ギグについても「ステージに立つことがこんなに恋しかったんだと、あの時初めて気づいたんです。そして、気づいた瞬間、泣き始めてしまいました。僕は普段、人前で泣くタイプじゃないので、あれは妙な感覚でした」と語っている。
また、彼が今年のグラストンベリーに出演する数時間前にリリースした新曲で、自身の病状に伴う絶望感やメンタルヘルスの苦悩をテーマにした自伝的バラード「Survive」は、配信開始から12時間以内にグローバル・ストリーミング数が1,000万回を突破するなど、瞬く間に大きな反響を呼び、最新の全英シングル・チャートで初登場1位を獲得している。
Written By Will Schube
ルイス・キャパルディ「Survive」
2023年6月27日発売
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