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R&Bの新生レオン・トーマス、2024年の注目作『MUTT』のデラックス版『HEEL』を5/30発売
レオン・トーマス(Leon Thomas)が、高く評価された2024年のアルバム『MUTT』のデラックス・エディションとなる『HEEL』を2025年5月30日にリリースすることを発表した。
ケラーニ、ビッグ・ショーン、ハリー(クロイ&ハリー)など、多彩なアーティストが参加している『HEEL』について、彼は次のように語っている。
「“MUTT”は、音楽、アイデンティティ、経験における複雑さを受け入れることがテーマだった。“HEEL”では、そのカオスにさらに深く飛び込み、その中に美しさを見出しているんだ」
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レオン・トーマスは先月、ハリーをフィーチャーした新曲「RATHER BE ALONE」を公開し、このデラックス版のリリースを予告していた。R&Bを基調にしながらも、ソウルやロックの要素を融合させた「RATHER BE ALONE」は、『MUTT』から『HEEL』へのサウンド的進化を感じさせる楽曲だ。これまで以上に心の脆さをさらけ出した同曲のサビで、彼とハリーは次のように歌っている。
I’d rather be alone, rather be alone
Than in a broken home
I’d rather be alone, rather be alone
Tryin’ to do this for the both of us on my own
一人でいる方がいい、むしろ一人でいる方がいい
壊れた家庭にいるよりも
一人でいる方がいいい、むしろ一人でいる方がいい
二人のために一人でやっていくんだ
タイ・ダラー・サイン、フレディ・ギブス、ワーレイらとのコラボ曲を収録した『MUTT』では、恋愛の初期の高揚感から、親密になることで生まれる複雑な感情まで、さまざまな側面が描かれている。さらに、脆さや名声、感情のすれ違い、そして本当の心のつながりを求める思いなどもテーマとして深く掘り下げられている。
今年3月に行われた米ビルボードによるインタビューで、レオン・トーマスは『HEEL』についてこう語っている。
「まだ世の中に見せていない自分の一面がある。それをこれから少しずつ見せていくつもりさ。苦い薬(真実や本質)は甘いキャンディに包んで届ける必要がある。このデラックス版は、僕が自分の本来の目的に深く踏み込むためのものなんだ」
まもなくリリースされる『HEEL』は、レオン・トーマスの音楽キャリアをさらに飛躍させる作品となりそうだ。最近では、話題を呼んだTiny Deskパフォーマンスや、BETアワードでのノミネート、全米シングル・チャートを上昇中の「MUTT」などが、その勢いを物語っている。
Written By Will Schube
レオン・トーマス『HEEL』
2025年5月30日発売
iTunes Store / Apple Music / Amazon Music
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