ヤング・フランコによるクール&ザ・ギャング「Get Down On It」の新リミックス公開
2025年10月8日に、クール&ザ・ギャング(Kool & the Gang)の共同創設者でありグループ名の由来となったロバート・”クール”・ベルが75回目の誕生日を迎えるにあたり、オーストラリア出身のDJ/プロデューサーであるヤング・フランコ(Young Franco)が、クール&ザ・ギャングの代表曲「Get Down On It」の新リミックスを公開した。
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1981年のアルバム『Something Special』に初収録された「Get Down On It」は、アメリカで全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)トップ10入りを果たし。イギリスでも最高3位を記録している。
2015年、クールの弟でありバンドの共同創設者でもあるロナルド・ベルは、Rolling Stone誌のインタビューの中で、「Get Down On It」がボブ・マーリーからインスパイアされた曲であることを明かしていた。
「友人に“レゲエって好きか?”って訊かれて、“好きだけど、そんなに詳しくはない”って答えたら、“じゃあ、ボブ・マーリーを聴いてみろ”って言われたんだ。(彼の音楽を聴いたことで)、自分の中に新しいアイデアが湧いてきて、ある日のリハーサルで、その(未完成の)トラックを弾いてみたんだ。そしたらJ.T.が“それ、何を弾いてるんだ?”と言って、そのまま歌を乗せてきた。そうして二人で“Get Down On It”を完成させたんだ」
現在、クール&ザ・ギャングはヨーロッパ、アメリカ、カナダなどを巡るワールドツアーの真っ只中だ。なお、ロナルド・ベル(本名カリス・バイヤン)は2020年9月に逝去している。
今年初め、ヤング・フランコは、ディスコ、ラップ、パンク、ダンス・ミュージックを融合させた10曲入りのデビュー・アルバム『It’s Franky Baby』をリリースした。Pellとの「Juice」、Master Peace との「Wake Up」、Muroki との「Sunrise」といった多彩なアーティストとのコラボ楽曲を収録したこのデビュー作について、ヤング・フランコはこう語っている。
「影響を受けた人々、友人たち、そして幸運にも共に作品を生み出すことができたアーティストたち──そんな、僕を形作ってきたすべての存在を反映した作品なんだ。インスピレーションを与えてくれる音や声を融合させることで、僕が愛する人たちのエネルギーと、これまで一緒に歩んできた創造の旅を表現している。さまざまな音楽ジャンルのスタイルが、“大きな鍋(big pan)”の中でひとつに溶け合っているんだ」
Written By Sam Armstrong
ヤング・フランコ、クール&ザ・ギャング「Get Down On It」
2025年6月13日
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