イメルダ・メイ、ノエル・ギャラガーとロニー・ウッドをゲストに迎えた4年ぶりの新曲リリース

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Photo courtesy of UMG

ダブリン出身のシンガーソングライター、イメルダ・メイ(Imelda May)が4年ぶりの新曲をリリースした。 ゲスト・ヴォーカルに音楽界のレジェンドで、彼女の親しい友人でもあるオアシスのノエル・ギャラガーを、ギターにはザ・ローリング・ストーンズのロニー・ウッドを迎えた「Just One Kiss」は、ストレート且つダーディーな雰囲気漂うロックンロールだ。

新曲「Just One Kiss」で、イメルダ・メイはロマンティックにも肉感的に欲望を掘り下げている。彼女の作詞家としての言葉選びのセンスや語り部としての力量、そしてその魅惑的な歌声が遺憾無く発揮された甘美でみだらな低音のブルースナンバーで、彼女はこう歌う。

どちらの選択肢もあると知った瞬間
もし屈したら、我を失ってしまうかもしれないという考えが頭をよぎる
そのとっさの決断で全てが変わってしまうかもしれない
たった一度のキスで あなたはそれに抗えるの?

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イメルダ・メイとのメールのやりとりを経て、彼女とのデュエット曲に参加することを快諾したノエル・ギャラガーは、素晴らしいバイブスと歌声をこのエロティックな「Just One Kiss」に持ち込んだ。

さらに、イメルダ・メイがまだ16歳の時に、ダブリンにある地下のブルース・ライヴハウスで共演したことがきっかけで知り合ったという長年の友人であるギタリストのロニー・ウッドもまた、刺激的なギターで「Just One Kiss」を官能的に盛り上げる。イメルダ・メイは、ロニー・ウッドについてこう語っている。

「とにかく一緒にいて楽しい人です。瞬時に物事を理解し、何かがうまくいっている時にはそれを直感的にわかっているんです」

海外では2021年4月23日に発売予定のイメルダ・メイ6作目のスタジオ・アルバム『11 Past The Hour』は、官能性や感情的な知性、精神性や直観力に満ちた作品で、彼女が切り開いた新たな章において、自らの真骨頂を十二分に披露している。ロニー・ウッド、ノエル・ギャラガー、マイルズ・ケインといった友人やコラボレーターたちに加え、ジーナ・マーティンやショーラ・モスコグバミム博士らフェミニストの思想家や活動家といった錚々たる顔ぶれが参加する同アルバムでは、意図的にロックンロールを爽快に噴出させているのだ。

ほとんどの収録曲を、共同プロデューサーであるティム・ブラン (ロンドン・グラマー、プライマル・スクリーム)とストリングス・アレンジャーのダヴィデ・ロッシ (コールド・プレイ、U2、ゴールドフラップ)と共作している、この勇敢なアルバムにおいて、イメルダ・メイは、自分の真の姿やアイルランドのルーツ、物語を伝え、魂を込めて歌うことへの愛を深く掘り下げている。

「“11 Past the Hour”は私の真実です。私は常に意味を持って、心を込めて詩を書いています。それぞれの特別な瞬間に、自分の物語を介して人々と繋がることこそが私が書く理由であり、だからこそ、たとえほんのひと時でも、人々と繋がれることを願っているのです。私たちが折にふれて感じるものを、言葉や音楽にすることができるのだと思いたい。私たちは皆、笑い、歌い、愛し、泣き、踊り、キスをし、他人を大切に思っています。私たちは皆、欲望、怒り、喜び、心配、悲しみ、希望を経験します。時には静かに全てを抱え込み、時には踊りながら吹かれる風の中に全てを投げ出すこともありますが、一つだけ確かなことは、私たちは共にこの人生を歩んでいるということ。それぞれの歌は私の人生の瞬間です。それぞれの人生は時代の一瞬。一分一分が大切なんです」

タイトル曲(ペドロ・ヴィトとの共作)「11 Past the Hour」は、失われたデヴィッド・リンチのサウンドトラックのロマンス小説を彷彿とさせる詩的な生々しさでアルバムのオープニングを飾る。「Made To Love」はLGBTQ+コミュニティを受け入れ、祝うアンセムであり、心揺さぶるピアノ・バラード「Diamonds」(アイヴァー・ノヴェロとサシャ・スカーベックとの共作)は、真純なる愛に感謝することを深堀りした刺激的な傑作だ。

そして、そこから一転、マイルズ・ケインとのデュエット曲「What We Did In The Dark」では、80年代のポップゴシック・シンセが炸裂している。アルバム『11 Past The Hour』には、様々な視点、表現の多様性、感情の幅や刺激的で冒険的なサウンドが広がっている。そして、その全てを保持しているのが、この作品の中心にいる、心が広く、野心的なイメルダ・メイという女性なのだ。

ダブリンのザ・リバティーズ地区で生まれ育ったイメルダ・メイは、アイルランド史上最も有名な女性アーティストの一人となった。ツアーに同行してほしいと依頼したジュールズ・ホランドによって見出された彼女は、その後U2、ルー・リード、シネイド・オコナー、ロバート・プラント、ヴァン・モリソン、ジャック・セイボレッティ、エルヴィス・コステロら、錚々たるアーティストたちとデュエットを果たし、近年ではジェフ・ベック、ジェフ・ゴールドブラム、ロニー・ウッドらのアルバムやライヴ・ツアーにも参加している。

彼女の前作『Life Love Flesh Blood』は、全英アルバム・チャートで5位を獲得し、ボブ・ディランやボノといった大物アーティストが彼女のファンを公言する。昨年、彼女の2008年のアルバム『Love Tattoo』が、アイルランド出身の女性アーティストとして全英チャート史上最も売れたアルバムとしてオフィシャル・チャート・カンパニーによって公式認定された。

昨年夏には、自身初の詩集EP『Slip of the Tongue』をリリースし、広く高い評価を獲得した他、社会から疎外されているコミュニティや制度的不平等に取り組む組織を支援することを目的にアイルランド政府が立ち上げた「Rethink Ireland」キャンペーンのために、彼女が書いた「You Don’t Get To Be Racist and Irish」という詩が、アイルランド全土のビルボード広告に掲げられたことで、世界的に注目を集めていた。

依然として、イメルダ・メイは世の雑音を切り裂き、彼女の豊かで官能的な声と溢れんばかりの個性を、彼女の周囲にいる全ての人やものにもたらしている。アルバム『11 Past The Hour』は、彼女の勇気と魅力、真夜中過ぎのハスキー・ヴォイスとアンセミックなポップスが詰まった作品なのだ。詩とパワー、愛とセックスと楽しさに溢れるアルアbむ。これこそがイメルダ・メイの作品、今こそ彼女の時代なのだ。

Written By Tim Peacock



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