トム・ペティのキャリアを網羅した初のベスト盤『The Best Of Everything』発売。キャメロン・クロウのエッセイも収録

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トム・ペティのソロ作品やザ・ハートブレイカーズとのヒット曲の数々、マッドクラッチでの作品まで、彼の全キャリアを回顧する初のベスト・アルバム『The Best Of Everything』が2019年3月1日に発売された。

今作には、既にデジタル配信が開始されたアルバムのタイトル・トラックの別バージョンを含む、全38曲が収録。この別バージョンは、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが1985年に発表した6作目のスタジオ・アルバム『Southern Accents』のためにレコーディングされた音源で、未発表だった楽曲の2番が復元されており、この新バージョンには、オリジナルに90秒もの尺が追加されている。

アルバム『The Best of Everything』は2枚組CDのデラックス盤仕様と全デジタル・フォーマットで同時リリースされた。さらに今作には、2017年10月に66歳で逝去したトム・ペティについて、アカデミー脚本賞受賞の脚本家で、映画監督、作家、ジャーナリストのキャメロン・クロウが執筆したエッセイも収められている。

キャメロン・クロウはこう語る「これは前菜でもあり、メインディッシュのようなものなんだ。比較的新しい彼のファンにとっては、静寂と喧噪、恭しさと愚かさといった、どんな時も深く偽りのない全ての感情やその場の雰囲気が詰め込まれた彼の楽曲を惜しみなく収録したこの作品に没頭してもらうための招待状だと思ってもらいたい。“Learning to Fly”もしくは“Mary Jane’s Last Dance”、それから“Walls”や“You Wreck Me”、“American Dream Plan B”、そこで止めたりしないようにね」。

今作に収録されている全38曲は初期のマルチ・トラックのオリジナル・マスターからリマスタリングされたものである。

1976年にザ・ハートブレイカーズと共にデビューしてから、トム・ペティの音楽活動は常に多作で一貫性があったが、彼のキャリアの全貌を、単純に作品の数だけで見定めることは難しい。このベスト盤では、アメリカが誇る最も偉大なソングライターのひとり、そして天性のロック・スターだったトム・ペティの新たな人物像を描き出している。

Written By Paul Sexton


トム・ペティ『The Best Of Everything』
2019年3月1日発売

2CD / 4LP / iTunes


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