エルヴィス・コステロ、亡くなったバート・バカラックへの追悼パフォーマンスを披露

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2月 13, 2023

ItoMasaki

Burt Bacharach and Elvis Costello - Photo: Nicky J. Sims/Redferns

現地時間2023年2月9日、エルヴィス・コステロ（Elvis Costello）が、NYグラマシー・シアターでの10夜連続公演の初日に、彼の親愛なる友人であり、偉大なるコラボレーターでもあったバート・バカラック（Burt Bacharach）へのトリビュート・パフォーマンスを披露した。

米メディアVarietyによると、エルヴィス・コステロは、この初日公演の前日に亡くなったバート・バカラックへ哀悼の意を表し、満員の観客席に向けてこう語った。

「辛い一日でした。昨日、本当に偉大な人物が僕たちのもとを去ってしまいました。人は、偉大な年齢まで生きた人物に対し、“大往生だった”と言いますが、その人のことを愛しているのなら、決して別れを告げたくはないものです。僕は胸を張って、彼を愛していたと言えます。そして、彼が僕に与えてくれたものすべてに、ミスター・バート・バカラック」

その後彼は、1963年のザ・ビートルズによるカヴァーを聴いて知ったという「Baby It’s You」のアコースティック・ヴァージョン、バート・バカラックと作詞家ハル・デヴィッドがディオンヌ・ワーウィックのために共作した1963年の忘れがたいコラボ曲「Anyone Who Had a Heart」、そして1961年のドリフターズの名曲「Please Stay」をソロ・ピアノ演奏で披露した。

そんなエルヴィス・コステロとバート・バカラックの約30年間に及ぶコラボレーションを祝福する作品『The Songs of Bacharach & Costello』が2023年3月3日にリリースされる。国内盤はCD2枚組、輸入盤の4CD+2LPスーパー・デラックス・エディション・ボックスセット、2LP、そしてデジタル配信でもリリースされる予定だ。

uDiscoverMusicに掲載したバート・バカラックの追悼記事の中で、ライターのポール・セクストンは次のように記している。

「90年代には、バカラックは出版事業も拡大し、新たなコラボレーションにも参加した。中でも、1998年にエルヴィス・コステロと組んだ“Painted From Memory”は、バカラックのファンを公言するコステロが、バカラックの良さを最大限に引き出し、高く評価された作品となっている」

さらに、ポール・セクストンはこう付け加えている。

「バカラックは自分の音楽に執着していたが、この世界の中での自分の位置づけについては現実的だった。彼は2013年のデイリー・テレグラフ紙の取材に、彼らしい率直さでこう語っていた。“作品とそれを作るというのは、まさに自分勝手な行為なのです。“夕食の準備ができたよ”、“いや、今はまだ作業中だから食べられないんだ”といったようにね。本当に無私無欲の作家を何人知っていますか？ほんの一握りです。誇るべきことではなく、ただの事実なんです”」

Written By Will Schube

バート・バカラック『Anyone Who Had A Heart – The Art Of The Songwriter』
2013年6月10日発売
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