ディズニー最新作『クルエラ』サントラ全曲解説:70年代ロンドンを反映した選曲と内容

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エマ・ストーンが主演し、ディズニー・アニメーション『101匹わんちゃん』に登場した悪役クルエラの誕生秘話を描く実写映画『クルエラ』が2021年5月27日より映画館公開、28日よりディズニープラス プレミア アクセス(ディズニープラス会員が2,980円追加して視聴)にて配信となった。

映画には英バンド、フローレンス・アンド・ザ・マシーンが担当する海外版エンドソングの新曲「Call me Cruella」以外にも物語の舞台である1970年代のロンドンで人気を博した楽曲や、クルエラの活躍を彩る楽曲が多数使用されている。そんなサウンドトラックに収録された海外楽曲全15曲をご紹介。サントラ購入はこちら

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1. フローレンス・アンド・ザ・マシーン「Call me Cruella」

映画のスコア以外のサウンドトラックに収録された楽曲の中で唯一の新曲。フローレンス・アンド・ザ・マシーンのフロントパーソン、フローレンス・ウェルチや、スコアを担当したニコラス・ブリテルらによる作曲。この新曲についてフローレンス・ウェルチはCollider誌にこう語っている。

「私が最初に歌えるようになった曲は、ディズニーの曲でした。そして、しばしば悪役たちが最高の歌を歌っていました。ですから、今回クルエラのために歌を作り、演奏するのを手伝うことは、子供の頃からの長い夢の実現なんです。ニコラス・ブリテルとディズニーには、私に自由な創作活動を許してくれたこと、そしてクルエラの美しい狂気を託してくれたことに、とても感謝しています」

 

2. スーパートランプ「Bloody Well Right」

UKのプログレッシヴ・ロックバンドのスーパートランプが1974年に発売した楽曲で「Crime of the Century』に収録されている楽曲。元々はシングル「Dreamer」のB面曲であったが、アメリカで受け入れられバンド初の全米シングルチャートTOP40入りを果たした。ライヴでも人気の1曲。

 

3. ビー・ジーズ「Whisper Whisper」

ギブ三兄弟による大人気グループ、ビー・ジーズが1969年に発売した6枚目のアルバム『Odessa』に収録されたナンバー。

 

4. ドアーズ「Five to One」

ジム・モリソン率いるドアーズが1968年に発売したアルバム『Waiting for the Sun』に収録。ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドはこの曲がロックをやるきっかけになったと語り、キッスのエース・フレイリーは「She」で「Five to One」から影響を受けたギターソロを披露。またロックだけではなく、ヒップホップ界の重鎮ジェイ・Zが「Takeover」でもサンプリングしている。

 

5. ニーナ・シモン「Feeling Good」

元々はミュージカル「The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd」のために書かれたナンバー。様々なアーティストがカバーしているがニーナ・シモンによる1965年の名盤『I Put a Spell on You』に収録され、当時はシングルカットされなかったが、徐々に人気が高まり90年代にはフォルクスワーゲンのCMなどに使用。アヴィーチーがカバーしたことでも有名な一曲だ。

【関連記事】ニーナ・シモン「Feeling Good」解説:名盤に収録された黒人の希望を歌う曲

 

6. オハイオ・プレイヤーズ「Fire」

オハイオ州デイトン出身のファンク&ソウルのグループ、オハイオ・プレイヤーズが1974年に発売した同名アルバム『Fire』のタイトル・トラック。このシングルとアルバムは両方ともに全米チャート1位を獲得。レコーディング中にこの曲をきいたスティーヴィー・ワンダーが大ヒットを予想していた話が有名。

 

7. アイク&ティナ・ターナー「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」

もともとは、英国ロックバンドのレッド・ツェッペリンによる1969年のセカンド・アルバム『Led Zeppelin II』に収録されたシングル。ティナ・ターナーが1975年に発売したセカンド・アルバム『Acid Queen』のA面に収録されたロック・カバーの中の1曲。

 

8. エレクトリック・ライト・オーケストラ「Livin’ Thing (2012 Version)(オーロラの救世主)」

ジェフ・リン率いる英国のロック・バンド、エレクトリック・ライト・オーケストラが1976年に発売したセカンド・アルバム『A New World Record』に収録された1曲。2006年、UKの音楽誌Qが「良くないと分かっているのにやめられない楽しみ(Guilty Pleasure)」の1位に選ばれた。

 

9. クイーン「Stone Cold Crazy」

2018年の映画『ボヘミアン・ラプソディ』で全世界で何度目かの再評価となった英国を代表するロック・バンド、クイーンが1974年に発売した3枚目のアルバム『Sheer Heart Attack』に収録された楽曲。シングルカットはされなかったが初期のライヴで人気だったナンバー。1990年にはヘヴィ・メタル・バンドのメタリカがカバーした音源がグラミー賞を獲得している。

 

10. ブロンディ「One Way Or Another」

デボラ・ハリー率いるニュー・ウェーヴを代表するバンド、ブロンディが1978年に発売して全世界2000万枚を売り上げた3枚目のアルバム『Parallel Lines』からの6曲目のシングル。

 

11. ザ・クラッシュ「Should I Stay Or Should I Go」

英パンク・シーンを代表するバンド、ザ・クラッシュが1982年に発売した5枚目のアルバム『Combat Rock』に収録されたシングル。当時は全英シングルチャート17位だったが、1990年にリーヴァイスのCMに使用されてことで再評価されてザ・クラッシュ唯一となる全英1位を獲得した。

 

12. ジョージア・ギブス「I Love Paris」

ミュージカルの作曲家として活躍したコール・ポーターが作曲した楽曲を、アメリカのポップ・シンガー、ジョージア・ギブスが1953年に発売したヴァージョン。

 

13. ケン・ドッド「Love Is Like A Violin」

邦題「私の心はバイオリン」として日本でもお馴染みのポピュラー・ナンバー。ここで歌うケン・ドッドは英国でコメディアンや俳優として幅広く活躍していた人物で、1960年に発売したファースト・シングル。

 

14. ジョン・マックレア「I Wanna Be Your Dog」

元々はイギー・ポップ率いるザ・ストゥージズが1969年に発売したデビュー・シングル。サントラに収録されたものは『クルエラ』劇中でアーティを演じる俳優、ジョン・マックレアがこの映画のために歌ったもの。

 

15. アイク&ティナ・ターナー「Come Together」

オリジナルはザ・ビートルズが1969年に発売した『Abbey Road』に収録、「Something」との両A面でリリースされ全米1位を獲得した楽曲。アイク&ティナ・ターナーは1969年にカバーをリリース、1970年に発売したアルバム『Come Together』にも収録されている。

Written by 角田 廣秀



『クルエラ オリジナル・サウンドトラック』
2021年5月27日配信開始
2021年6月23日国内盤CD発売
(国内盤CDには柴咲コウによる日本版エンドソング「コール・ミー・クルエラ」収録)
国内盤CD / iTunes / Apple Music / Spotify / Amazon Music


ディズニー映画最新作『クルエラ』

5/27(木)ディズニープラス プレミア アクセス
5/28(金)映画館
※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。

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