映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のインスパイア・トラック「Another Day in America」が公開

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Photo: Matt Winkelmeyer/Getty Images for MRC

全米で2021年12月10日に劇場公開される(日本は2022年2月11日公開予定)スティーブン・スピルバーグ監督の最新映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のインスパイア・トラック「Another Day in America」が公開された。歌うのは来年開催されるグラミー賞にノミネートされているコロンビア生まれのシンガーソングライター、カリ・ウチス(Kali Uchis)と、レゲトン界のトップスター、オズナ(Ozuna)によるコラボ曲だ。

「Another Day in America」は、1957年に上演されたオリジナル版ブロードウェイ・ミュージカルのダンスナンバーでレナード・バーンスタインと先日亡くなったスティーブン・ソンドハイムが書いた「America」のオリジナルの歌詞の一部に、新たな作曲と現代的なひねりを加えてアレンジした新曲となる。

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原曲のメッセージは残した同曲の歌詞の中で、アメリカ中に蔓延る常態化した過ちについて、カリ・ウチスはこう歌う。

金、強欲、食品に潜む毒/刑務所での儲け、学校での洗脳
メディアを見れば、それに騙され続ける
画面に釘付けになり、スマホでスクロールし続ける

お金、強欲、私たちが消費するすべてのもの
“自由の国”と言いながら、土地は常に略奪されてきた
集団収容や拘置所/彼らが私たちにしたことは全くニュースにならなかった

これまでにも何度も、規律に対応できない生徒たちでも恩恵を受けられるように、アメリカの学校制度を変えるべきだと主張してきたカリ・ウチスは、イギリスの出版社“iNews”の取材にこう語っている。

「アメリカの学校制度が個性を認めないのには理由があって、彼らは私たちを従わせたいのです。私たちを小さい頃から洗脳し、彼らに従順な労働者にしようとしているのだと思います。子供たちが “悪いこと”をしていても、そもそも彼らが何故そのような行動をとるようになったのかについて考えることが大切だと思います。自由な発想や反抗心を育み、それらをポジティブなものに変える方法を学ぶ必要があるのです」

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』では、アンセル・エルゴート演じるトニーとレイチェル・ゼグラー演じるマリアという若い男女の恋人を通し、少年非行グループの抗争の物語を描き出している。2人は、アッパーウエストサイド地区の支配権を巡って対立するポーランド系アメリカ人の少年非行グループ「ジェッツ」と、新参のプエルトリコ系アメリカ人の少年非行グループ「シャークス」の争いに巻き込まれていく。

同映画の脚本は、アーサー・ローレンツが書いたオリジナル版ミュージカルからインスピレーションを得て、トニー・クシュナーが執筆。ハリウッド・レコードは、同映画のスコアとオリジナル楽曲を収録したサウンドトラックを今年12月にリリースする。

Written By Sam Armstrong



カリ・ウチス&オズナ『Another Day In America』
2021年11月26日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify /Amazon Music / YouTube Music


映画『ウエスト・サイド・ストーリー』
2022年2月11日公開

スティーブン・スピルバーグ監督が、世界的名作ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」を実写映画化。混沌とした時代の中、偏見と闘いながら、夢を追いかける、“今”を生きた若者たちのラブストーリーを描く、ミュージカル・エンターテインメント

公式サイト


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