ザ・キュアー「Boys Don’t Cry」がヒットするまでの長い道のり:最新リマスター音源収録EP発売

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ザ・キュアー(The Cure)の最大のヒット曲の一つとして知られる「Boys Don’t Cry」の成功へ至るまでの道のりはかなり異例だった。

1979年にイギリスでシングルとして初リリースされた同曲は、40年前となる1986年に再録音したヴォーカルとバックトラックをリミックスした「Boys Don’t Cry (New Voice – New Mix)」として再発表された。

そしてこの度、その音源が新たにリマスターされたEP『Boys Don’t Cry (86 Mix)』として、初めてデジタル配信が開始され、数量限定の12インチ・アナログ盤、7インチ・アナログ盤、CDでもリリースされる。収録曲には「Plastic Passion」や「Pillbox Tales」などの楽曲も含まれている。

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「Boys Don’t Cry」は1979年に初リリースされ、1980年に発売されたバンド初のコンピレーション・アルバム『Boys Don’t Cry』にも収録された。しかし、この楽曲が本格的にチャートを上り始めるのは1986年になってからだった。

1986年のベスト盤『Standing On The Beach』のために同曲がリミックスされた際、そのヴァージョンは俳優のマーク・ヒートリー、クリスチャン・アンドリューズ、ラッセル・オルメスが出演するミュージック・ビデオとともに発表され、オーストラリア、フランス、オランダ、ドイツ、スペイン、イギリスのチャートでトップ40入りを果たした。

ザ・キュアーのフロントマン、ロバート・スミスは、2019年のRolling Stone誌のインタビューで、同曲のインスピレーションについて次のように説明している。

「数日前にグラストンベリーでこの曲を歌っていて、観客席に虹色のストライプやさまざまなものが飛び交っているのを見たんだ。その瞬間、この曲がいまの時代にも確かな共鳴を持っていると実感した」

「僕が育った時代には、ある特定の型に従えという同調圧力があった。当時のイギリス人少年は、感情を少しでも表に出すことを奨励されていなかった。でも若いころの僕にはどうしてもそれができなかった。だから、むしろそれを大きなテーマとして曲に落とし込んだんだ」

チャートで成功を収めるまで数年を要したものの、同曲はその後何十年にもわたってファンの間で愛され続け、テレビドラマや映画のサウンドトラックでも繰り返し引用されてきた。1999年の映画『ボーイズ・ドント・クライ』がタイトルを借用したことは、その象徴的存在を物語るエピソードとして知られている。

先月、この曲はSpotifyで10億回再生を突破し、バンド初の快挙を達成。その人気が衰える兆しはまったく見られないことを証明した。

 

Written By Greer Dalton


ザ・キュアーEP『Boys Don’t Cry (86 Mix)』
2026年1月30日配信
限定盤CD・LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



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