クール&ザ・ギャングの新リミックスEP『Kool Summer』がリリース
昨年ロックの殿堂入りを果たしたクール&ザ・ギャング(Kool & the Gang)が、半世紀を超える輝かしいキャリアの中で世代を超えて愛されてきた代表曲を再構築した、全6曲入りのリミックスEP『Kool Summer』をリリースした。
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新EP『Kool Summer』は、バンドの代表的なヒット曲を世界各国のプロデューサーやリミキサーが再構築し、現代のダンスフロア向けにアップデートしたリミックス集だ。
このプロジェクトのコラボレーターには、ボルチモア・クラブをメインストリームに押し上げた重要人物、DJ Crazy、クール&ザ・ギャングのロバート・“クール”・ベルを父に持つ音楽一家出身のプリンス・ハキム、ルイ・ヴィトンやカール・ラガーフェルドなどのショー音楽も手がけるロンドン拠点のDJ The Reflex、「3 Days Later」や「Spring Girl」などのヒットで知られるアンダーグラウンドのトレンドセッター、アダム・テン、そして世界中の会場を沸かせるオーストラリア出身のプロデューサー/DJ、 ヤング・フランコらが名を連ねている。
ヒット曲「Fresh」のリミックスを手掛けたプリンス・ハキムは、今回のようなプロジェクトがカタログ楽曲を若い世代に届ける手段になると語っている。
「あの時代の音楽は史上最高だと思ってる。あの頃の音楽にもう一度戻れるかはわからない。でも、その音楽を未来に残す力は、僕たちにある。だからこそ、こういったリミックス・プロジェクトを通じて、楽曲を新鮮(Fresh)に蘇らせるんだ」
「Celebration」を手掛けたDJ Crazy は、家族が集まる場でクール&ザ・ギャングの音楽を聴いて育った彼にとって、 今回のプロジェクトに関わることは“自身のルーツと再び繋がるかのような特別な出来事”だったと明かしている。
「このEPに関われたのは夢みたいな経験だった。僕はこの音楽で育った。これは、叔父がレコードの埃を払ってターンテーブルに載せるのを見ていた曲の一つなんだ。あれから何年もたった今、まさか自分がその楽曲のリミックスを手掛けることになるなんて、クレイジー(Crazy)だよ」
「Celebration」と「Jungle Boogie」のリミックスを手掛けたThe Reflex は次のように語っている。
「象徴的なバンドの、まったく異なる時代に登場した二大ヒットをリワークできるなんて本当に光栄だった。どちらも、彼らにとって、そして音楽シーンにとっても、ゲームチェンジャー(新しい時代を切り開くもの)となった曲なんだ」
今年10月に75歳の誕生日を迎えるロバート・“クール”・ベルは、このプロジェクトについて次のようにコメントしている。
「僕らは音楽を常に “新鮮(Fresh)” に保ちたいと思ってるんだ。僕らのプラチナ・ヒットに、DJたちがそれぞれのスピン(解釈)を加えてくれるのを聴けたのは本当に素晴らしかった。“2025年らしいスタイル”で踊って盛り上がり(Get Down On It)ながらね。みんなが“クール”な夏を過ごせることを願ってるよ」
Written By Brandyn Berringer
クール&ザ・ギャング『Kool Summer』
2025年7月25日配信
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