フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、1984年のデビューアルバムのスーパー・デラックス盤発売決定

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Cover: Courtesy of UMR

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(Frankie Goes To Hollywood)は、1984年のデビュー・アルバム『Welcome To The Pleasuredome』のスーパー・デラックス・エディションを2025年10月31日にリリースすることを発表した。

バンド・メンバーの協力のもとコンパイルされたこの新たなボックス・セット(7CD +1Blu-ray)には、スティーヴン・ウィルソンによるオリジナル・アルバムの新しいドルビーアトモス・ミックスに加え、ヒット・シングル「Relax」と「Two Tribes」のオリジナル・デモ、英BBC 1のラジオ番組“John Peel Session”と“Kid Jensen Session”のために収録された2回分のライヴ・セッション、最初の3曲のシングルの未発表ヴァージョン、アウトテイク、オルタナティヴ・ミックス、ライヴ録音など、33曲の未発表音源を含む全90曲が収録されている。

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1984年10月29日に初リリースされた『Welcome To The Pleasuredome』からは、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの代表的なヒット曲のいくつかが生まれ、バンドは一躍大ブレイクを果たした。

同アルバムからリリースされた最初の3枚のシングルは、いずれも全英シングル・チャートで1位を獲得。そのうち「Relax」と「Two Tribes」は、イギリス史上最も売れたシングル30曲のひとつとして数えられている。さらにフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは、ザ・ビートルズに並び、ストリーミング以前の時代に全英チャートで1位と2位を独占した数少ないバンドとしても知られている。

さらに、『Welcome To The Pleasuredome』のスーパー・デラックス・エディションには、英TV番組“The Tube”で放映された特番“ヨーロッパ・ア・ゴーゴー”のサウンドチェックから4曲のライヴ音源の新ミックスが初収録される。また、Blu-rayディスクには、スティーヴン・ウィルソンによるオリジナル・アルバムの新ドルビーアトモス、5.1サラウンド、ステレオ・ミックスが収録される。

この新たなコレクションは、限定盤7CD+Blu-rayボックス・セットのほか、スティーヴン・ウィルソンによるステレオ・ヴァージョンを収録したブラック・ヴァイナル仕様の2LP、2CD、ストリーミング配信、そしてSuperDeluxeEdition.com限定Blu-rayなど複数のフォーマットで発売される。ボックスセットには、ポール・シンクレアによる序文と、ケヴィン・フォークスが編纂したバンドの進化の詳細な年表を掲載した38ページのブックが付属する。

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは、ポップ、エレクトロニック、アヴァンギャルド、パンクを融合させたサウンドで数多くのアーティストに影響を与えただけでなく、当時としては稀少な“視覚的にクィア”であることを前面に押し出したグループのひとつでもあった。リヴァプール出身のこのバンドには、当時からゲイであることをカミングアウトしていたホリー・ジョンソンとポール・ラザフォードという二人のフロントマンのほか、ベースのマーク・オトゥール 、ドラマーのピーター・ギル、ギタリストのブライアン・ナッシュが在籍していた。

1983年、英チャンネル4で放送された“The Tube”での「Relax」の挑発的なパフォーマンスは、プロデューサーのトレヴァー・ホーンの目に留まり、彼のZTTレーベルとの契約に繋がった。その後の伝説はご存じのとおりだ。

Written By Sam Armstrong



 

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