エアロスミスとヤングブラッドコラボEP『One More Time』を11/21発売。エアロは約13年ぶりの新曲

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Photo by Ross Halfin

エアロスミス(Aerosmith)とヤングブラッド(Yungblud)が、新たなコラボレーションEP『One More Time』を11月21日にリリースすることを発表した。本作からのファースト・シングル「My Only Angel」は9月19日に先行公開となった。

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「My Only Angel」は、エアロスミスにとって、2024年8月にツアーからの引退を発表して以来初の、実に12年ぶりの新曲となる。新EP『One More Time』には、「My Only Angel」を含む、「Problems」「Wild Woman」「A Thousand Days」という4つの新曲に加え、エアロスミスの名曲「Back In the Saddle」の新ヴァージョンが収録されており、全曲でヤングブラッドとスティーヴン・タイラーのヴォーカルがフィーチャーされている。

このニュースは、スティーヴン・タイラー、ジョー・ペリー、ヤングブラッドが、米時間2025年9月7日に開催された2025 MTV Video Music Awards(以下:MTV VMA)で共演した直後に発表された。この日のステージで3人は、ヌーノ・ベッテンコートやアダム・ウェイクマンと共に、先日亡くなったオジー・オズボーンへの追悼パフォーマンスとして、「Crazy Train」「Changes」「Mama, I’m Coming Home」をメドレーで披露している。

 

アーティストからのコメント

また、この発売について両者がコメントも発表している。

スティーヴン・タイラー

「ヤングブラッドと出会い、彼と音楽を作ることを決めた瞬間は…まるでまだピュアな電流に繋がったみたいだった!ジョーと僕にとっては、別惑星の衝突のような出来事だったんだ…スタジオでドムという名の、信じられないほど才能にあふれ、そしてまったくもって野性的な動物のような存在と一緒にいるなんて。彼は自分の人生を全力で生きていて…僕らのレコードやブリティッシュ・インヴェイジョンで育ってきた。そして今、世代を超えて繋がるものを一緒に作っているんだ。彼も僕らと同じ偉大なアーティストたちを貪るように聴き、憧れ…そして夢見るようになったんだ。結局のところ、それがすべてなんだよ。初めて一緒に歌い、演奏した瞬間、スタジオ全体に言葉では表せない波動が走ったんだ…それは50年前、仲間たちと一緒にボストンへ向かう車の中で、シートに伝わる振動を感じた時を思い出させた。あの時と同じような、深く切実な“必要性”を強く感じたんだ。何か素晴らしいものを作りたい…新しくてフレッシュなものを…そして永遠に残るものを。それがロックンロールのやり方だよ、ベイビー! ヤングブラッドはロックの歴史の次の章を欲していて、僕らにその一部になってほしいと頼んでくれた。僕らはすぐに意気投合して…最初から部屋の雰囲気は最高だった。本当に楽しかったし、彼と一緒に曲を書けたことを心から光栄に思っている。ロックンロールは、心と魂を注ぎ込んだときにこそ時代を超えるものになる…そこで魔法が起こるんだ」

 

ジョー・ペリー

「1年前、ヤングブラッドがフロリダ州のサラソタに来て一緒に曲を書きたいって連絡を受けた。彼のシングルを聴いて“くそっ、そうだ、この男には本物の力がある”と思ったんだ。スタジオで4日間を過ごして、彼やチームと親しくなった。そこでスティーヴンに電話して『このヤングブラッドって奴を聴いてくれ。マジで本物だ』と言ったんだ。それから数か月後の5月、僕らはスティーヴンと一緒にスタジオに入って新しい音楽を録音していた。結果は、エアロスミスとヤングブラッドによる驚くべきコラボレーションになった。あとは音楽に語らせればいい」

 

ヤングブラッド

「エアロスミスは僕にとってロックンロールとショーマンシップの象徴のような存在で、ずっとこの瞬間を待っていたんだ。スタジオに入った瞬間、ケミストリーが爆発して、曲が次々と溢れ出してきた。子供の頃の僕なら夢にも見なかったようなコラボで、今こうして“AEROSMITH & YUNGBLUD”と書かれたレコードを手にしていることが本当に信じられない。スティーヴンとジョーは今もなお絶頂にいて、彼らと一緒に音楽を作れることはとてつもなく光栄なことなんだ。ヒーローたちとレコードを作り、毎晩の僕のライブは狂気的に盛り上がっている。ロックンロールは君たちが好きだろうが嫌いだろうが、確実にこの世に目を覚まし始めているんだ。僕はそのすべてを全身で楽しんでいるよ」

 

両者の動き

今年初め、エアロスミスとNBAは、2025年のプレイオフの開幕に合わせて、 1998年の全米No.1ヒット「I Don’t Want to Miss a Thing」を使用したキャンペーン「Don’t Miss A Thing(見逃すな)」をスタートさせた。同ニュースの発表にあわせて、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーは次のようなコメントを寄せている。

「私たちはNBAと長い歴史があり、地元のセルティックスをずっと応援してきました。TDガーデンに足を踏み入れた瞬間のあの電気が走るような感覚、観客のエネルギーと愛を感じたのを今でも覚えています。すべてのチームの健闘を祈っていますし、今年のプレイオフに、私たちの楽曲が使われることをとても光栄に思います」

また、日本では過去のアルバム20タイトルが紙ジャケットで発売されることになり、7月末から順次発売となっている。

一方、ヤングブラッドは今年7月、6月20日にリリースした4作目のスタジオ・アルバム『Idols』の収録曲「Zombie」のミュージック・ビデオ制作の舞台裏を紹介する“Vevo Footnotes”の新映像を公開している。

“看護師へのラブレター”と形容されたこのミュージック・ビデオには、女優のフローレンス・ピューが夜勤をこなすひたむきな看護師役で出演している。ヤングブラッドは、このエピソードの中で、インスタグラムを通じてフローレンス・ピューに出演の打診したことを明かし、「彼女の作品の大ファンなんだ。彼女が僕のファンだと知って、本当に感激したよ」と語っている。

Written By Will Schube


エアロスミス&ヤングブラッド『ONE MORE TIME』
2025年11月17日発売
CD&LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music

1. My Only Angel
2. Problems
3. Wild Woman
4. A Thousand Days
5. Back In The Saddle (2025 Mix)




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