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10ccの名曲「I’m Not In Love」発売50周年にあわせて、7インチシングルが登場。新曲も発表予定

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英国出身の10ccが1975年にリリースしたアルバム『The Original Soundtrack』からの世界的ヒット曲「I’m Not In Love」が発売50周年を迎える。この伝説的ラヴソングのアニバーサリーを祝うために、さまざまなイベントが計画されている。

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10cc – I'm Not In Love

まず、2月14日のバレンタインデーに合わせて、同じく『The Original Soundtrack』からの「Good News」をB面に収録した「I’m Not In Love」の7インチ・シングルがリリースされる。

その前日の2月13日には、10ccの創設メンバーであるグレアム・グールドマンとケヴィン・ゴドレイが、約20年ぶりとなる新曲「Don’t Want to Go to Heaven」をリリースし、発売当日にBBCラジオ2の“Piano Room”で「I’m Not In Love」と「Don’t Want to Go to Heaven」を披露する予定だ。

1972年にマンチェスターで結成された10ccは、その世代で最も成功し、高く評価されたバンドのひとつとなった。全英1位、全米2位を記録した 「I’m Not In Love 」は、その革新的なプロダクションと巧みな歌詞で広く認知されている。同曲は、「恋なんかしてないんだ、忘れないでくれ/ただの馬鹿げた気まぐれさ」と交際相手に対する強い想いを否定する語り手の視点で歌われていた。

2018年のガーディアン紙の記事で、10ccのエリック・スチュワートは、この曲が妻グロリアとの会話から生まれたことを明かしている。彼は、妻に対していつもいつも「愛してる」と言うのは軽薄に聞こえると感じ、グレアム・グールドマンとともに愛情を伝える別の方法を模索した。そうして、非常に独創的かつ効果的なアプローチに辿り着いたのだという。

この楽曲の制作プロセスは決して容易ではなかったというエリック・スチュワートは、ガーディアン紙のインタビューで次のように語っている。

「一度は曲を廃棄してテープを消去しようとしたんだけど、スタジオを歩き回っている時に、秘書がこの曲を口ずさみ、窓掃除の人が口笛を吹いているのが聞こえた。それで、それが良い曲であることに気づいたんだ。ただ、その段階ではまだうまく形にできていなかった。そこで、ケヴィンがもう一度声を重ねて試してみようと提案したんだ。当初はコーラス隊を雇う必要があるかと思ったけど、キーボードのロル・クレームがテープループを使えばそれを実現できると言ったんだ」

ザ・ビートルズの「Revolution 9」からこのテープループの着想を得たというロル・クレームはこう語っている。

「このプロセス全体に1週間ほどかかったよ。非常に手間のかかる作業だった。私たち3、4人ですべての音を14回ほど歌い、それにエコーをかけて、あの贅沢でベルベットのようなハーモニー・サウンドが生まれたんだ。それは素晴らしいものでしたが、何よりもエリックのヴォーカルがこの曲を際立たせたんだ」

Revolution 9 (Remastered 2009)

Written By Sam Armstrong



10cc『The Original Soundtrack』
1975年3月11日発売
7インチシングル / iTunes Store /Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music




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