タグ: Mick Ronson

  • ロック界のベスト・サイドマン10人:正当に評価されるべきミュージシャン達(視聴リンク付)

    縁の下の力持ちとしてスターたちの背後にいるミュージシャン、ロック界のベスト・サイドマン達は、いつも正当に評価されてきたわけではないが、バンドのサウンドを形作るのに不可欠な存在だ。

    バック・シンガー達は、“スターの座から6メートル離れている”と言われているが、だとしたらロック界のベスト・サイドマン達は、スターの座を大いに楽しんでいるといえる。カリスマ性のあるシンガーや派手なリード・ギタリストは、バンドのイメージやサウンドを形作るのに極めて重要な存在かも知れないが、ベスト・サイドマンやサイド・ウーマンはその土台を作っている。こうした陰のミュージシャン達は、陰の用心棒を遥かに超えた存在であり、彼等はフロントマンを輝かせながら作業全体が流れるようにする、いわばバンドの北極星なのである。

    フロントマンのようにいつも注目を浴びるわけではないが、ロック界のベスト・サイドマンを何人かここで紹介しよう。


    1. シド・ヴィシャス

    その死にまつわる悲劇的な出来事によって影が薄くなり、シド・ヴィシャスがセックス・ピストルズにとってどれほど重要な存在だったかというのは忘れられがちである。彼がサウンド的にもスタイル的にもどれほど大切だったか、議論するバンドメイトもいたが、シド・ヴィシャスは共謀者のジョニー・ロットン同様、バンドの反骨精神を具体化していた。

    自身の仕事に懸命に取り組んでいたベーシストのシド・ヴィシャスだが、ロットンとリード・ギタリストのスティーヴ・ジョーンズと比べ、脇役の立場にあった。世間ではより称賛されていたバンドメイトの主役達を食っていたシド・ヴィシャスは、当然ロック界のベスト・サイドマンのひとりに挙げるべきなのである。

    Sex Pistols – Pretty Vacant

     

    2. ジェームズ・バートン

    50年代からプレイしているジェームズ・バートンは、エルヴィス・プレスリー、リッキー・ネルソン、エミルー・ハリス、ジョン・デンバー、ジョニー・キャッシュ、マール・ハガード、エルヴィス・コステロ他、数多くの有名アーティスト達が名を連ねるとても印象的なリストを持っている。その業績とこれほど多くの著名人と上手くやれる能力を讃え、ジェームズ・バートンは2001年、ロックン・ロールの殿堂入りを果たし、その際に彼を紹介するスピーチはキース・リチャーズが務めた。

    彼が何故それほど魅力的だったのか? 恐らくは史上最高のギター・ピッカーのひとりであるジェームズ・バートンが、そのトレードマークであった手癖を、涼しげな顔でやってのけていたからであろう(実際にはその正反対だったにも拘わらず)。カントリー、ロック、ブルース界には、彼よりも名の知れたギタリストはいたが、ジェームズ・バートンのように簡単にそれら全ての技術を習得出来た者はいない。

    Hello Mary Lou, Goodbye Heart (Remastered)

     

    3. ジェームス・ジェマーソン

    伝説的セッション・ミュージシャンであるこのサイドマンは、ロック界からは若干離れたところで活動していたが、それでも尚、その影響力は大きかった。彼はロック界屈指のサイドマンであるだけでなく、音楽史上屈指のベーシストでもあった。全米チャートにNo.1ヒットを30曲以上送り込んでいるにもかかわらず、ジェームス・ジェマーソン(そしてザ・ファンク・ブラザーズとして知られるセッション・ミュージシャン達)の名は、1971年までモータウンからリリースされた作品のリストに登場することはなく、そういった理由から音楽史上において、陰の英雄であると言える。

    モータウンのハウス・バンドはレーベル最大のヒット作に貢献した上に、ジェームス・ジェマーソンのメロディアスで複雑なスタイルはドラムスと上手くマッチし、ポップ・ミュージックのベースの活用方法に変化をもたらした。モータウンが西海岸へ移った後、ジェマーソンはそのベース・グルーヴで、ロバート・パーマーやビーチボーイズのデニス・ウィルソンなど、数多くのミュージシャンを支えた。

    Darling Dear

     

    4. クラレンス・クレモンズ

    このロック界のベスト・サイドマン・リストは、“ザ・ビッグ・マン”として知られるクラレンス・クレモンズなくしては完成しない。ブルース・スプリングスティーンの横に立つクラレンス・クレモンズは、音楽史上最もよく知られるサイドマンではないだろうか。身長195.5センチという巨体で塔のように大きく、それでいて優しい雰囲気を纏った彼は、スプリングスティーンのアルバム『Born To Run』のカヴァーを見ても分かる通り、ボスとは対照的な存在だった。

    そんなクレモンズのプレイはと言うと、その轟き渡るテナー・サクソフォンで、魅力的なテンポの変化も心蕩けるようなソロもこなすことが出来た。ブルース・スプリングスティーンがEストリート・バンドのサウンドを方向づけ、クレモンズはその特徴を引き出すのに一役買った。そのステージ上での並外れた存在感は、常に他のメンバーの人気を奪う危険性をはらんでいたほどだった。

    Bruce Springsteen – Jungleland (The River Tour, Tempe 1980)

     

    5. スティーヴ・ヴァン・ザント

    スティーヴ・ヴァン・ザントは、60年代末にブルース・スプリングスティーンが初めて出会って以来、彼が最も信頼を寄せるコラボレーターであり、事実上の相談役だ。スティーヴ・ヴァン・ザントはステージ上で完璧なサイドマンであると同時に、『Born To Run』(彼がEストリート・バンドに正式加入したのは1975年)から『Born In The USA』までのアルバムで、スタジオワークと曲作りにおいて、強い存在感を示し、ブルース・スプリングスティーンのサウンド、特にその形成期において力を貸した。実際「Two Hearts」や「Bobby Jean」といったスプリングスティーン全盛期の楽曲は、“リトル・スティーヴン”ことスティーヴ・ヴァン・ザントについての作品だと考えられている。

    彼が脱退した1984年以降、Eストリート・バンドは変化してしまったが、ブルース・スプリングスティーンとグループが再結成した1999年以降は、バンドとしてのまとまりが再び感じられるようになった。ロニー・ウッドのように、スティーヴ・ヴァン・ザントもまた80年代に自身のソロ・キャリアをスタートさせ、その後は、サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークスにも参加している。現在もEストリート・バンドとツアーするスティーヴ・ヴァン・ザントは、最近新しいソロ・アルバム『Soulfire』で世間の注目を集めた。

    Bruce Springsteen – Badlands (The River Tour, Tempe 1980)

    6. ワディ・ワクテル

    サイドマンの中には、真のセッション・ミュージシャンである者もいれば、ステージ上で活き活きとする者もいる。ワディ・ワクテルは、どんな環境でも変わらず演奏することが出来たタイプだ。この伝説的ギタリスト、プロデューサー、そしてサイドマンは、当時エヴァリー・ブラザーズの音楽監督だったウォーレン・ジヴォンによって、同デュオのバッキング・バンドに引き込まれてそのキャリアをスタートさせ、彼等の1972年アルバム『Stories We Could Tell』にも参加している。

    そして、その後10年の大半を、名高いシンガーソングライターたち(リンダ・ロンシュタット、ランディ・ニューマン、ジェームス・テイラー)とプレイして過ごし、彼等の音楽に幾分かのガッツを与えた後に、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスと組み、彼等のファースト・アルバム、そして後にフリートウッド・マックの画期的なセルフ・タイトル作に関わった。その後もザ・ローリング・ストーンズ、キース・リチャーズ、ボブ・ディランイギー・ポップ等々の作品でクレジットされ、このギターの名士は世間に広く知られるようになり、サイドマンとしては類い稀な偉業を成し遂げた。

    Keith Richards – Take It So Hard – from Talk is Cheap

     

    7. アール・スリック

    1974年、ミック・ロンソンの代わりにデヴィッド・ボウイのバンドのギタリストになった時、アール・スリックはほとんど無名に近く、わずか22歳だった。そして『Station To Station』での仕事ぶりだけで、彼はロック界のベスト・サイドマンとしてその名を残した。非常に万能で多作のギタリストだったアール・スリックは、ジョン・レノンの「I’m Losing You」、オノ・ヨーコの「Kiss Kiss Kiss」、イアン・ハンターの「Wild And Free」等々、どんな作品においても、そのプレイで独特の味わいを加えた。

    スタジオでもステージ上でも頼り甲斐がある人物となったアール・スリックは、21世紀に入ってから、デヴィッド・ボウイの元に帰り、『Heathen』、『Reality』、そしてボウイの最後から2番目のアルバム『The Next Day』に参加した。その後、ドキュメンタリー作品『Rock’n’Roll Guns For Hire: The Story Of The Sideman』で、自らの絶頂期と勤勉なサイドマン仲間達の名を永遠に刻んだ。

    I'm Losing You (Remastered 2010)

     

    8. マイク・キャンベル

    トム・ペティは最後となった自身のツアーで、右腕でありザ・ハートブレイカーズのリード・ギタリストのマイク・キャンベルをたびたび称賛し、二人のエピソードを披露し、彼に敬意を表した。60年代、フロリダ州ゲインズヴィルの子供時代に、マッドクラッチのメンバーとしてプレイし始めたマイク・キャンベルは、その後ロサンゼルスへ移住し、トム&アンド・ザ・ハートブレイカーズを結成した。以降は、ご存知の通り。「Refugee」「Runnin’ Down A Dream」「You Got Lucky」等々、バンドが放った多くのビッグ・ヒットの共作者であるマイク・キャンベルは、トム・ペティが信頼を寄せる良き相談役でもあった。

    トム・ペティとの仕事以外では、リンジー・バッキンガムの代わりにニール・フィンと共にフリートウッド・マックに参加し、ベテラン・プレイヤーとしてのその手腕を遺憾なく発揮した。トム・ペティのお墨付きを得たマイク・キャンベルは、ドン・ヘンリー、ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ、ジョージ・ハリスンといった人々のバック・バンドとして上手く調和した。彼の安定感と一貫したリフ等々、彼が偉大なサイドマンとして大成した理由は数知れない。

    Tom Petty And The Heartbreakers – Refugee

     

    9. ロニー・ウッド

    このイギリス人リズム・ギタリストは熟練したサイドマンである。フェイセズ、ザ・ジェフ・ベック・グループ、そして言うまでもなく、ザ・ローリング・ストーンズといったバンドに在籍したロニー・ウッドは、頼りになるチーム・プレイヤーの代表格だ。その多様な能力を発揮し、50年以上にも渡り自身のキャリアを切り開いていった。ロニー・ウッドのポジションにある者で、彼のようにスキルや心地良さ、自信に溢れる態度でプレイした者は他にはいないだろう。どんな状況においても、プレイを繰り出すことに全く抵抗はない。

    また、彼は数々のソロ作品を世に送り出し、中でも『I’ve Got My Own Album To Do』という実にぴったりの名がつけられた作品では、ジョージ・ハリスン、イアン・マクレガン、そしてストーンズのバンドメイトであるキース・リチャーズといった豪華メンバーがフィーチャーされ、ロニー・ウッドが望みさえすればいつでも、フロントマンとセンターを務めることが出来ることを証明した。それでも彼は、ロック史上最高のサイドマンであり続ける。なんとも名誉なことである。

    The Rolling Stones – Miss You – OFFICIAL PROMO

     

    10. ミック・ロンソン

    このロック界のベスト・サイドマン・リストに登場する他の人物同様、ミック・ロンソンもまた熟達したサイドマンとしての長い歴史を誇る。デヴィッド・ボウイ、ボブ・ディラン、イアン・ハンター、ヴァン・モリソン、ルー・リード、エルトン・ジョン、モリッシーといった顔ぶれのためにギターをプレイしたと言える者は、彼以外にいるだろうか? ミック・ロンソンは敢えて表舞台で活動することをしなかったが、その多彩なスタイルにより、レコーディング・スタジオでもステージでも人気者だった。

    46歳で癌の為に他界しなければ、彼は今でもステージに立ち、ロックのレジェンド達と気持ちよくプレイしていたことだろう。このギターの名手の物語は、ロック・ドキュメンタリー『Beside Bowie: The Mick Ronson Story』として最近映画化された。

    https://www.youtube.com/watch?v=mYtRp9UNx8Y

     

    By Wyoming Reynolds



     

  • デフ・レパードのジョーが亡き友ミック・ロンソンに捧げるビデオを公開

    デフ・レパードのジョーが亡き友ミック・ロンソンに捧げるビデオを公開


    デフ・レパードのフロントマン、ジョー・エリオットが、デヴィッド・ボウイのザ・スパイダーズ・フロム・マーズのメンバーだったイギリスのギター・ヒーローで、彼の友人でもあった”ミック・ロンソンとの思い出に捧げるギフト”だと語られたビデオを公開した。

    この映像は、現在も行われているソールドアウト続出のデフ・レパードの北米ツアー中に撮影されたもので、ジョー・エリオットがミック・ロンソンが1975年に発表したアルバム『Play Don’t Worry』に収録されているバラード曲「This Is For You」をパフォーマンスしている。ビデオが始まると、映写機によって映し出された映画のようなシーンと共にジョー・エリオットが歌っている姿が見え、このラヴ・ソングが旧友との間で交わされる音楽的対話のような新たな意味合いを呈している。

    ジョー・エリオットの「This Is For You」レコーディングは、昨年劇場での公開が大好評を博し、海外ではDVD/ブルーレイで発売されいる映画『Beside Bowie: The Mick Ronson Story』のために行われたもので、2018年6月にユニバーサル・ミュージックからサウンドトラックがリリースされている。この新たに公開されたビデオでは、ジョー・エリオットがミック・ロンソンへのトリビュートとして結成したデヴィッド・ボウイのカヴァー・バンド、サイバーノウツでも演奏を共にしていたディック・ディセントのピアノでのパフォーマンスもフィーチャーされている。

    「ツアーのオフ日にビデオを撮影する機会があったんだ。やらないのは失礼なように思えてね」とジョー・エリオットは語る。「このビデオは若い頃から、そして年をとってからもお互いを理解するようになって、本当に沢山のものを与えてくれたミック・ロンソンとの思い出へ捧げるギフトなんだ」。

    "This Is For You" MICK RONSON Tribute By JOE ELLIOTT

    このビデオが公開された2018年8月25日は、デヴィッド・ボウイとザ・スパイダーズ・フロム・マーズによる「John I’m Only Dancing」ビデオが撮影されてから46周年という日でもあった。高い評価を受けるロック・フォトグラファー、ミック・ロックによって撮影された象徴的で物議を醸したビデオの映像は、イギリスのチャート番組”トップ・オブ・ザ・ポップス”で楽曲がTOP20まで上昇したにも関わらず、放映が禁止され、大胆過ぎるというレコード・レーベルの判断のもと、アメリカではリリースされることはなかった。

    「ただ何かお返しがしたかっただけなんだ」、ジョー・エリオットは今年初旬、Salon.comの取材で語っていた。「僕がまだ12歳くらいの子供だった時に、ジギー・スターダストのブックレットを穴があくほど見ていたよ。ボウイとザ・スパイダーズが四つ目になってて、僕はボウイと同じくらいミックに釘付けだった。彼ら二人はミック・ジャガーとキーズ・リチャーズみたいなものかな。ジミー・ペイジとロバート・プラント、それからジョー・ペリーとスティーヴン・タイラーみたいなね」。

    ジョー・エリオットとミック・ロンソンは1980年代に出会い、友人になった。ジョー・エリオットは1994年、ミック・ロンソンが亡くなった翌年に遺作としてリリースされた最後のアルバム『Heaven And Hull』のレコーディングに参加し、収録曲「Don’t Look Down」と「Take A Long Line」で歌っていた。

    デヴィッド・ボウイ関連以外のミック・ロンソンのニュースとして、ミック・ロンソンのソロ・レコードからの楽曲に加え、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、イアン・ハンター、クイーンそしてマイケル・チャップマンとのコラボレーション作品などを集めた、英国が誇る遅れ咲きのギター・ヒーローの全キャリアを振り返る初めての公式アルバム『ビサイド・ボウイ:ザ・ミック・ロンソン・ストーリー ザ・サウンドトラック』が2018年6月にリリースされている。

    Written by Paul Sexton



    『Hysteria』の全曲再現ライヴ「HYSTERIA & MORE」での来日公演決定!

    東京:2018年10月24日(水) 18:00 open/19:00 start 日本武道館
    大阪:2018年10月26日(金) 18:00 open/19:00 start Zepp Namba
    名古屋:2018年10月29日(月) 18:00 open/19:00 start Zepp Nagoya
    ▼詳細はこちら
    http://udo.jp/concert/DefLeppard/article/323

    デフ・レパード来日公演決定!

    デフ・レパード『The CD Box Set: Volume One』
    発売中
    価格:13,000円+税/品番:UICY-78594
    CD7枚組、40ページの豪華ブックレット付
    <日本盤のみ>SHM-CD仕様、解説:伊藤政則/英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付

    btn_store_link

    デフ・レパード『The Vinyl Box Set: Volume One』
    発売中
    8LP + 7”ボックス・セット:輸入盤

    btn_store_link


    ヴァリアス・アーティスト『Beside Bowie: The Mick Ronson Story The Soundtrack』

    発売中
    価格:2,500円(+税)品番:UICY-15742
    日本盤のみ:解説・英文ライナー翻訳付/歌詞・対訳付、SHM-CD仕様

    btn_store_link  download_jtunes_link

  • 映画『Beside Bowie: The Mick Ronson Story』のサントラトレーラーが公開

    映画『Beside Bowie: The Mick Ronson Story』のサントラトレーラーが公開

    映画『Beside Bowie』は見たことだろうか? 今度はサウンドトラックのトレーラーを見る時が来た…そしてこのサントラは絶対買いに行くべきだ!

    Beside Bowie: The Mick Ronson Story (2018 Soundtrack Trailer)

    ハル生まれのギタリスト、ミック・ロンソンは、デヴィッド・ボウイのジギー・スターダスト時代のボウイのバンドであるザ・スパイダーズ・フロム・マーズに参加。彼は「Ziggy Stardust」や「Moonage Daydream(邦題:月世界の白昼夢)」などのグラム時代の名曲で骨が砕けるようなギター・リフを生み出しただけでなく、スタジオにおいてデヴィッド・ボウイの鍵となるコラボレーターの一人でもあった。

    画期的なコンセプトを生み出したのはデヴィッド・ボウイだったが、故ミック・ロンソンはそれをスタジオで実現させる立役者だった。ギターのレジェンドという肩書きをはるかに超え、音楽理論の教育を受けていたロンソンは「Life On Mars?」などにおけるドラマティックなストリングスのアレンジメントも担当し、楽曲に命を吹き込んだ。デフ・レパードのフロントマンであり、ミック・ロンソンの公然のファンであるジョー・エリオットは「ミュージシャンシップという点で言えば、間違いなくミック・ロンソンが見事に花を添えていた」と話している。

    ミック・ロンソンは、70年代初期から半ばにかけてのデヴィッド・ボウイの片腕として永遠に記憶に残るかもしれないが、ミック・ロンソンのギタリストとして、そしてプロデューサーとしての魅力は、ルー・リードの『Transformer』、モット・ザ・フープルの『All The Young Dudes(邦題:すべての若き野郎ども)』、そしてモリッシー『Your Arsenal』などの作品でも発揮され、同時にライヴではボブ・ディランからクイーンまであらゆるアーティストと共演してきた。

    それでも彼が持つ才能が最大限に発揮されることはなかった。デヴィッド・ボウイ自身が映画『Beside Bowie』で語ったように「もしミックが生き続けていたら、メジャーなプロデューサー、そしてアレンジャーになっていただろうし、もちろんロック界の偉大なギタリストであり続けただろう」。

    Written by uDiscover Team


    ヴァリアス・アーティスト『Beside Bowie: The Mick Ronson Story The Soundtrack』

    発売日2018年6月8日発売
    価格:2,500円(+税)品番:UICY-15742
    日本盤のみ:解説・英文ライナー翻訳付/歌詞・対訳付、SHM-CD仕様

    btn_store_link download_jtunes_link


    LP、カラーLP(日本ではUNIVERSAL MUSIC STORE限定)は後日予約取扱い開始

    トラック・リストは以下の通り。

    クイーン、イアン・ハンター、デヴィッド・ボウイ、ミック・ロンソン、ジョー・エリオット、
    フィル・コリーン-「All The Young Dudes(邦題:すべての若き野郎ども)」(ライヴ)
    マイケル・チャップマン「Soulful Lady」
    エルトン・ジョン「Madman Across The Water(邦題:マッドマン)」
    デヴィッド・ボウイ「Moonage Daydream(邦題:月世界の白昼夢)」
    デヴィッド・ボウイ「Cracked Actor(邦題:気のふれた男優)」
    デヴィッド・ボウイ「Time(邦題:時間)」
    イアン・ハンター「Once Bitten, Twice Shy」
    ミック・ロンソン「I’d Give Anything To See You」
    ミック・ロンソン「Hard Life」
    ミック・ロンソン「Midnight Love」
    ミック・ロンソン「Like A Rolling Stone」
    ジョー・エリオット「This Is For You」
    クイーン、デヴィッド・ボウイ&ミック・ロンソン「Heroes」
    マイク・ガーソン「Tribute To Mick Ronson」


  • ミック・ロンソンのドキュメンタリー映画のサントラ発売決定。2曲の未発表音源収録

    ミック・ロンソンのドキュメンタリー映画のサントラ発売決定。2曲の未発表音源収録

    昨年海外で公開されたミック・ロンソンのドキュメンタリー映画『Beside Bowie: The Mick Ronson Story』。この映画のサウンドトラック『Beside Bowie: The Mick Ronson Story, The Soundtrack』が2018年6月8日に発売されることになった。

    この映画は、デヴィッド・ボウイがナレーションを担当し、リック・ウェイクマン、ジョー・エリオット、ロジャー・テイラー、イアン・ハンター、アンジー・ボウイ など多くのアーティストたちのコメントを通して音楽業界において一時代を築き、ギター・プレイの技術を通して多大な尊敬を集めたミック・ロンソンに対するトリビュートとなっている。

    今回発売が決定したサウンドトラックは、ミック・ソンソンのキャリア全てを振り返る初めての公式アルバム。ミック・ロンソンのソロの楽曲だけでなく、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、イアン・ハンター、クイーンそしてマイケル・チャップマンとの主要なコラボレーション作品が収録されている。

    アルバムには2曲の未発表音源も収録。1曲はデフ・レパードのジョー・エリオットによる「This Is For You」の未発表カヴァー・ヴァージョン、もう1曲はデヴィッド・ボウイのピアニストでバンドの同窓生であるマイク・ガーソン(デヴィッド・ボウイ、ナイン・インチ・ネイルズ、スマッシング・パンプキンズ)からのミック・ロンソンへのピアノ・トリビュートが含まれている。

    サウンドトラックには様々なエッセイやライナーノーツも収録され、CDの他にデジタル配信、LP、カラーLP(日本ではUNIVERSAL MUSIC STORE限定)が発売される。

    ミック・ロンソンは、イギリス北部の都市、ハル出身。ハル市の議会で働きながら熱心にギターの腕を磨いてきた彼の才能の噂がデヴィッド・ボウイに届くと、彼はすぐにミックと一緒にやることを選び、そこからロックの歴史が始まった。「The Man Who Sold the World(邦題:世界を売った男)」、『Aladdin Sane』、「Hunky Dory」、「The Jean Genie」などは全てミック・ロンソンのギターによって築かれた作品だ。1974年に彼は 「Cream」誌においてベスト・ギタリストの第2位に選ばれた(その時の3位はエリック・クラプトン)。

    残念ながら、ミック・ロンソンはその豊かな才能に見合う称賛を得ることなく、映画の最後のコンサートでおじぎをしたように、1993年にこの世を去ってしまった。当時制作していたソロ・アルバムは後ほど完成されることになった。エンペラー・メディアは、特異な才能をもってロック音楽の礎石となり、その輝かしいキャリアの中で最も記憶に残る時代に、文字通り「ボウイのとなり」(Beside Bowie)に立っていた彼の人生と仕事を徹底的に詳述しようとしている。

    【映画への出演、寄与した人たち】

    マイク・ガーソン、メアリー・フィネガン、ボブ・ハリス、ジョン・ブリュワー、スージー・ロンソン、アンジー・ボウイ、ミック・ロンソン、ケヴィン・キャン、デヴィッド・ストップス、マギー・ロンソン、トニー・ヴィスコンティ、ダナ・ギレスピー、ジョー・エリオット、ローレンス・マイヤーズ、ミック・ロック、リック・ウェイクマン、チェリー・ヴァニラ、トニー・ザネッタ、デヴィッド・ボウイ、イアン・ハンター、ルー・リード、アール・スリック、ルル、グレン・マトロック、マーク・ネヴィン、ロジャー・テイラー

    【デヴィッド・ボウイのミック・ロンソンについてのコメント】

    「ロックのデュオとして、僕たちはミックとキース、アクセルとスラッシュくらいだと思ってたよ。ジギーとミック・ロンソンはロックン・ロールの二元性を体現した存在だったんだ」

    【映画「Beside Bowie: The Mick Ronson Story」へのコメント】

    「この映像は驚くほど謙虚な巨匠にオマージュをささげるものであり、ここに登場する何人かのアーティストたちのアルバム(ルー・リードの『トランスフォーマー』を含めて)は彼がいなければ、ずっと寂しいものだっただろう」-ザ・ガーディアン紙

    「ジョン・ブリュワーの新しいドキュメンタリーはデヴィッド・ボウイと彼のギタリストだったミック・ロンソンとの関係に深い考察を与えるものだ。ボブ・ディラン、ジョン・メレンキャンプそしてルー・リードとも、多くの仕事を果たしたロンソンを記念するものだ」-ザ・デイリー・メール紙

    「“様子がよくわからなかったから、彼の左側に立って手元を見てたんだ”。そしてそこからミック・ロンソンはジギー・スターダスト&ザ・スパイダース・フロム・マーズが音楽シーンを席捲した輝かしい18か月間、デヴィッド・ボウイの左側に立ち続けた。このジョン・ブリュワーによる包括的なドキュメンタリーはロンソンのボウイの音楽とキャリアへの貢献を探索していくものだ(それは相当なものだった)」 – タイムズ紙


    ヴァリアス・アーティスト『Beside Bowie: The Mick Ronson Story The Soundtrack』

    発売日2018年6月8日発売
    価格:2,500円(+税)品番:UICY-15742
    日本盤のみ:解説・英文ライナー翻訳付/歌詞・対訳付、SHM-CD仕様

    btn_store_link download_jtunes_link


    LP、カラーLP(日本ではUNIVERSAL MUSIC STORE限定)は後日予約取扱い開始

    1. QUEEN, IAN HUNTER, DAVID BOWIE, MICK RONSON, JOE ELLIOT & PHIL COLLEN – ALL THE YOUNG DUDES (LIVE)
    Recorded live at The Freddie Mercury Tribute Concert for AIDS Awareness, 20 April 1992 at Wembley Stadium, London.
    2. MICHAEL CHAPMAN – SOULFUL LADY
    Originally appeared on “Fully Qualified Survivor” (1970).
    3. ELTON JOHN – MADMAN ACROSS THE WATER
    Originally appeared on “Rare Masters” (1992).
    4. DAVID BOWIE – MOONAGE DAYDREAM
    Originally appeared on “The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars” (1972).
    5. DAVID BOWIE – CRACKED ACTOR
    Originally appeared on “Aladdin Sane” (1973).
    6. DAVID BOWIE – TIME
    Originally appeared on “Aladdin Sane” (1973).
    7. IAN HUNTER – ONCE BITTEN, TWICE SHY
    Originally appeared on “Ian Hunter” (1975)
    8. MICK RONSON – I’D GIVE ANYTHING TO SEE YOU
    Originally appeared on “Just Like This” (1999)
    9. MICK RONSON – HARD LIFE
    Originally appeared on “Just Like This” (1999)
    10. MICK RONSON – MIDNIGHT LOVE
    Originally appeared on “Heaven and Hull” (1994)
    11. MICK RONSON – LIKE A ROLLING STONE
    Originally appeared on “Heaven and Hull” (1994)
    12. JOE ELLIOTT – THIS IS FOR YOU
    Previously unreleased
    13. QUEEN, DAVID BOWIE, AND MICK RONSON – HEROES (LIVE)
    Recorded live at The Freddie Mercury Tribute Concert for AIDS Awareness, 20 April 1992 at Wembley Stadium, London
    14. MIKE GARSON – TRIBUTE TO MICK RONSON
    Previously unreleased
    12、14 – 未発表音源
    1、2 – 1992年4月20日『ザ・フレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサート』(ロンドン、ウエンブル-・スタジアム)より