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Classical Features

ときめく365日のためのクラシックレシピ:クラシックアドベントカレンダー クリスマスを待つ冬の音楽【連載第4回】

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21世紀。「名盤」を聴くのも楽しいけれど、それぞれが思い思いに自分の「スタイル」で、日常のちょっとしたエッセンス――でも、それを聴くだけで目の前の世界をまるっきり新しくしてくれる魔法のように、音楽を楽しみたい。

では、自分らしいスタイルって、何?

この連載では、そんなスタイルの作り方(レシピ)を、季節ごとのプレイリストや、音楽のエピソードとともにご紹介。ご一緒に、ときめきに満ちた365日を過ごしましょう。

コラムニスト高野麻衣さんによる寄稿、その連載第4回です。(第1回/ 第2回/ 第3回

なお、第4回は記事と連動したプレイリスト・フォローキャンペーンを実施中です。ご参加いただいた方のなかから、抽選でホームプラネタリウムをプレゼント!ぜひご参加ください。
応募はこちらから


もうすぐクリスマス。
わたしは小さな頃から、物語や映画に登場する外国のクリスマスが大好きでした。

『小公女』のセーラが屋根裏部屋にしつらえてもらったごちそうにある、クリスマス・プディングってなに?『若草物語』の四姉妹が声を合わせるキャロルは、何番の賛美歌?そんな「物語のディテール」を調べるのが楽しくて、主人公を真似てカードを書いたり、プレゼントのリストを作ったりして過ごしてきました。

教会では、11月30日の「聖アンデレの日」からクリスマスの準備をはじめます。この日に一番近い日曜日(今年は11/28)を第1主日と呼び、その日から一週間に一本ずつ、蝋燭に火をともしていくのです。

1週目はやさしい心を持つことができるように。
2週目は丈夫な心を持つことができるように。
3週目は忍耐強い心を持つことができるように。
4週目はお祈りする心ができるように、蝋燭に火をともす。

まっさらな心をつくるアドベントは、誰にも言わずにやさしい決意をしたり、静かに愛を届けたりして過ごしたい。だから私はこの季節に教会を訪れ、銀座・教文館に足を延ばして、一年を振り返りながらカードや絵本を選びます。少女時代の志を忘れることがないように。

今月のレシピは、慌ただしい師走を過ごす皆様に届けたい音楽のプレゼント。1日1曲24曲。おなじみのクラシック音楽やキャロル、人びとに愛されてきた冬の音楽をセレクトしました。

アドベントカレンダーのように、少しずつ開くのもよし。一気に楽しむのもよし。クリスマスを待つ冬の音楽で、皆様のアドベントを彩ることができれば幸いです。


12/1
チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》小序曲

12/2
チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》

ホリデーシーズンに必ず聴きたくなる、チャイコフスキーの傑作バレエ音楽。定番だが、初日はやはりこのワクワクを詰め込んだ序曲から。

クリスマスイヴの夜、少女クララはがもらったくるみ割り人形。やがて12時の鐘が鳴ると、クララはなぜか人形と同じ小さなサイズに縮んでしまう。そこへねずみの大群が押し寄せてきたから、さあ大変。おもちゃの兵隊を指揮してねずみと戦い、勝利を収めるとくるみ割り人形は王子様に変身し、クララをお菓子の国へ連れていく――シンプルな夢物語だが、バレエの振り付けの見事さはもちろん、ヒットメドレーのようなチャイコフスキーの珠玉の音楽で、観る者を飽きさせない。

日本の「第九」のように、アメリカやイギリスの人びとにとっての《くるみ割り人形》は年末の風物詩だという。私の定番は英国ロイヤル・バレエの公演。ストリーミング配信で気軽に現地の雰囲気を味わうことができるので、ぜひご自宅で体験してみてほしい。

英国ロイヤル・バレエ 《くるみ割り人形》

12/3
God Rest Ye Merry Gentlemen(神が歓びをくださるように)

18世紀に英国で生まれた伝統的なクリスマス・キャロル。グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』のクリスマス回で流れていたため、アドベントの初めに聴きたくなる曲。

12/4
Now Winter Comes Slowly (ゆっくり冬は訪れる)

わが冬のBGMの定番、スティング『ウィンターズ・ナイト』からの1曲。英国ロックの大御所スティングが、ドイツ・グラモフォンから出した2枚目のアルバムだ。
商業的クリスマスについては懐疑的なスティングだが、さまざまな時代の作曲家たちのインスピレーションを掻き立てるキャロルの伝統には、深い敬意を払っているという。

12/5  第2主日
もみの木

クリスマスツリー発祥の地であるドイツのクリスマス・キャロルを、ウィーン少年合唱団による合唱で。日曜の午後、ツリーの飾りつけをするときに。

12/6
モーツァルト:3つのドイツ舞曲 第3番:そり遊び

週の初めは気合を入れて、華やかなオーケストラ音楽を。「そり遊び」というタイトルも楽しいこの曲は、ザルツカンマーグートの雪山に響く鈴の音が、クリスマス気分を誘う。

12/7
プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》より〈私が街を歩くと〉

クリスマスのオペラといえば《ラ・ボエーム》。華やかなムゼッタが着飾って歌うアリアは、パリのクリスマスを彷彿する。

12/8
ハッピー・クリスマス(戦争は終った)

ジョン・レノンの命日に、1971年発表の永遠のスタンダードを。天使の歌声が、平和への願いを歌い上げる。『ウィーン少年合唱団のクリスマス』からの1曲。

12/9
ゴンザレス:ウィンテルメッツォ

ダニエル・ホープのユニークなアルバム『フォー・シーズンズ』より、冬の1曲。

12/10
The first noel(牧人ひつじを)

『ウィーン少年合唱団のクリスマス』からもう1曲は、スタンダードな英国のキャロル。

12/11
A Child Is Born

ダニエル・ホープとチューリヒ室内管弦楽団による、甘やかなジャズ。ヘンデル《メサイア》第1部第12曲のフレーズを、ビル・エヴァンスらがカヴァーしたもの。すべての人を祝福する温かさに包まれて。

12/12 第3主日
Coventry Carol

スティング『ウィンターズ・ナイト』から2曲目は、最も古いクリスマス・キャロルの一つ。16世紀イングランドのコヴェントリーで、劇中歌として歌われていたという。題材は新約聖書の「幼児虐殺」。神のお告げを受けた両親のおかげでイエスは逃げ延びる。もしかしたらそのとき、マリア様が歌っていた曲なのかな、と思わせる愛に満ちた曲だ。

12/13
Nu Zijt Wellekome

12/14
Wanting To Believe (Oh Holy Night)

12/15
What Gently Flutters

この冬、ドイツ・グラモフォンから発売された注目のオムニバス『ウィンター・テールズ』より3曲続けて。ブライアン・イーノが新しい歌詞で歌う「Oh Holy Night」に、ダスティン・オハロランのピアノ。現代音楽家たちの手で生まれ変わるさまざまな国のキャロルが楽しい。

Nu Zijt Wellekome

12/16
Luminous

ルドヴィコ・エイナウディのアルバム『Underwater』より、光あふれる1曲。

12/17
Balulalow

スティング『ウィンターズ・ナイト』より3曲目。

12/18
Lyric Pieces Book I, Op. 12: 1. Arietta

今年10月に亡くなったネルソン・フレイレの『Encore』より。去り際のさりげないフレージングが胸に沁みる。

12/19 第4主日
O Come O Come Emmanuel

いよいよクリスマスが近づく。キャサリン・ジェンキンスのアルバートホール・ライヴより、始まりを告げるようなキャロルを。

12/20
バッハ;あなたがそばにいれば

ダニール・トリフォノフの新譜『BACH: The Art of Life』からの1曲。第一次世界大戦の「クリスマス休戦」を描いた映画に使用され、鮮やかな印象を残す。

12/21
Bethlehem Down

スティング『ウィンターズ・ナイト』より4曲目。
ピーター・ウォーロックによるこの曲は、1927年、デイリーテレグラフ紙恒例のクリスマス・キャロル・コンテストで賞を獲得した名曲だ。しかしウォーロックの人生は複雑だった。第一次世界大戦で良心的兵役拒否を貫いたものの、アルコール依存とうつ病に苦しみ、36歳で死去。クリスマスが内包する複雑さを教えてくれる曲、とスティングは語っている。

12/22
Final Ascent

映画『007/No Time To Die』を彩るハンス・ジマーのオーケストラ曲。最後のミッションとなったダニエル・グレイグへの愛をこめて。

Hans Zimmer – Final Ascent (Single Edit / From ''No Time To Die'' Soundtrack)

12/23
I’ll Be Home for Christmas

マイケル・ブーブレによる甘やかなクリスマスソングの原曲は、第二次世界大戦の戦地にいた兵士のために書かれ、1943年にビング・クロスビーが発表した楽曲。年末に家に帰りたいけれど、それが叶わないすべての人に。

12/24
メリー・リトル・クリスマス

「メリー・リトル・クリスマス(Have Yourself a Merry Little Christmas)」は、1944年のミュージカル映画『若草の頃』のなかでジュディ・ガーランドが歌い、クリスマスソングの定番として今なお歌い継がれている名曲。ジェス・ギラムによる穏やかなサキソフォンで、平和と再会を願うクリスマスを迎えよう。

Written by 高野麻衣

Profile/文筆家。上智大学文学部史学科卒業。音楽雑誌編集を経て、2009年より現職。
クラシック音楽とマンガ・アニメを中心に、カルチャーと歴史、人物について執筆・講演。

著書に『フランス的クラシック生活』(ルネ・マルタンと共著/PHP新書)、『マンガと音楽の甘い関係』(太田出版)、コンピレーション企画に『クラシックの森』(ユニバーサル ミュージック)など。
11月27日、原案・脚本を担当した朗読劇『F ショパンとリスト』が上演。
https://stage-chopinandliszt.com/

HP /Twitter /Instagram


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