Join us

Stories

ザ・ローリング・ストーンズが低迷期を打破したディスコ・ヒット「Miss You」解説

Published on

Cover: Courtesy of Rolling Stones Records

1978年初頭、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)は二つの大きな波に直面していた。ひとつはパンク・ロックの急速な台頭、そしてもうひとつはディスコ・ブームの爆発的な盛り上がりである。

デビュー以来15年以上にわたりロック界の頂点に君臨してきたストーンズだったが、とりわけメディアの一部では、「彼らの時代は終わった」と評する声も上がり始めていた。約2年前にリリースされたアルバム『Black and Blue』からのシングル「Fool to Cry」は、全米チャートで最高10位を記録したものの、その勢いはかつての圧倒的な成功には及ばず、バンドの将来を不安視する見方も強まっていた。

しかし、その後の歴史が証明しているように、ザ・ローリング・ストーンズをみくびるのは危険である。ミック・ジャガーとキース・リチャーズは、そんな懐疑的な見方に対し、自分たちらしいスタイルで鮮やかな反撃に出る。その答えが、ディスコのグルーヴを大胆に取り入れた「Miss You」だった。

<関連記事>
ザ・ローリング・ストーンズ 記事・特集一覧
ローリング・ストーンズ新作発売記念Podcast第2回日本語訳
ローリング・ストーンズ新曲「In The Stars」MV公開。若返ったメンバーが登場

The Rolling Stones – Miss You – OFFICIAL PROMO

アルバム『Some Girls』のオープニングを飾る「Miss You」は、先行シングルとしてリリースされ、1978年8月には全米シングル・チャートで1位を獲得する大ヒットとなった。レコーディングはパリのパテ・マルコーニ・スタジオで行われ、その後、ニューヨークのパワー・ステーション・スタジオで、名エンジニアのボブ・クリアマウンテンの手によってミックスと編集が施された。

ボブ・クリアマウンテンはさらに、8分36秒に及ぶディスコ向けの12インチ・エクステンデッド・ミックスも制作している。このリミックスは、バンド初の公式12インチ・シングルとして発売され、ピンクのカラーヴァイナル盤も登場した。

「Miss You」について「真っ先に思い浮かぶものは?」と尋ねれば、多くの人は「ミック・ジャガーの挑発的なヴォーカル」あるいは「ビル・ワイマンの印象的なベースライン」と答えるだろう。しかし、その象徴的なベースラインには意外な誕生秘話がある。ビル・ワイマンは著書『Rolling with the Stones』の中で、当時を次のように振り返っている。

「あのベースラインのアイデアは、実はビリー・プレストンから生まれたんだ。レコーディング・セッションのあと、1年ほど前にラフ・デモを録っていたんだけど、その時には僕はもう帰宅していてね。みんなが曲を試している間に、ビリーが僕の古いベースを手に取って弾き始めたんだ。後になって正式にレコーディングすることになった時、メンバーから『ビリーのアイデアをもとに弾いてみたらどうだ?』と言われた。そこで一度聴いてみたら、あの基本となるフレーズが耳に入ってきた。そこから自分なりに発展させたんだ。多少手を加えて磨き上げたけれど、もともとのアイデアはビリーのものだった」

演奏陣も非常に豪華だ。サックス・ソロは、キング・クリムゾンやココモ、キャメルなどで知られるメル・コリンズが担当。ハーモニカはブルース・ハープの名手シュガー・ブルー、そしてピアノは元スモール・フェイセスのイアン・マクレガンが演奏している。

「Miss You」は1978年5月末にシングルとして発売され、その直後、ザ・ローリング・ストーンズは大規模な全米ツアーを開始した。同年6月10日、ツアー初日となるフロリダ州オーランドのレイクランド・シビック・センター公演で、約1万人の観客を前に初めてライヴで披露された「Miss You」は、現在でもファンの間で高い人気を誇っている。

1978年5月27日付で全米チャートに初登場した「Miss You」は、同年8月5日付で首位を獲得したほか、フランスで1位、ドイツで2位、オランダで2位、オーストラリアで11位、イギリスで3位と、世界的な成功を収めた。

The Rolling Stones – Miss You – Live 1997

Written By Richard Havers

*以下の動画では「Miss You」が好きと言ったら当時の先輩にバカにされたエピソードを語る有賀幹夫のお話も。

【新作絶好調】ザ・ローリング・ストーンズについて、日本唯一のオフィシャルフォトグラファーに聞いてみた【有賀幹夫さん】

ザ・ローリング・ストーンズ『Foreign Tongues』
2026年7月10日発売
フィジカル商品詳細 / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music

① 1CD
⚫︎品番:UICY-16494
⚫︎価格:3,300円税込
⚫︎仕様:デジスリーヴ/16ページ・ブックレット(歌詞付)
⚫︎日本盤のみ:英文解説翻訳付/対訳付/SHM-CD仕様/2枚のアートカード付

② 1CD+1ブルーレイ(音源のみ)【ボックスセット】【限定盤】
⚫︎品番:UICY-80757
⚫︎価格:9,350円税込
⚫︎仕様:ボックスセット
⚫︎デジスリーヴ/16ページ・ブックレット(歌詞付)
⚫︎アートプリント/ポスター
⚫︎ブルーレイ:音源のみ/ドルビーアトモス、5.1chサラウンド、ハイレゾ音源
⚫︎日本盤のみ:英文解説翻訳付/対訳付/SHM-CD仕様/2枚のアートカード付

③ 1CD【RS No.9オンライン限定盤】
⚫︎品番:PROT-1413
⚫︎価格:3,300円税込
⚫︎仕様:デジスリーヴ/16ページ・ブックレット(歌詞付)
⚫︎日本盤のみ:英文解説翻訳付/対訳付/SHM-CD仕様/2枚のアートカード付
*RS No.9はザ・ローリング・ストーンズの公式ブランド

詳しくはこちら

④ 1CD【Amazon限定盤】
⚫︎品番:PROT-1414
⚫︎価格:3,300円税込
⚫︎仕様:デジスリーヴ/16ページ・ブックレット(歌詞付)
⚫︎日本盤のみ:英文解説翻訳付/対訳付/SHM-CD仕様/2枚のアートカード付

⑤ 2LP【直輸入盤仕様/生産限定盤】
⚫︎品番:UIJY-75393/4
⚫︎価格:7,700円税込
⚫︎仕様:ゲートフォールド・スリーヴ/180gブラック・ヴィニール
⚫︎日本盤のみ:英文解説翻訳付/歌詞対訳付/2枚のアートカード付

⑥ 2LP+ブルーレイ【ボックスセット】【直輸入盤仕様/生産限定盤】
⚫︎品番:UIJY-75395
⚫︎価格:13,200円税込
⚫︎仕様:ボックスセット
⚫︎ゲートフォールド・スリーヴ/180gイエロー・ヴァイナル
⚫︎アートプリント/ポスター/スリップマット
⚫︎ブルーレイ:音源のみ:ドルビーアトモス、5.1chサラウンド、ハイレゾ音源
⚫︎日本盤のみ:英文解説翻訳付/対訳付/2枚のアートカード付



Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Don't Miss