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サム・フェンダー、最新アルバム『People Watching』でマーキュリー・プライズを受賞

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10月 20, 2025

サム・フェンダー（Sam Fender）が、今年2月にリリースした3作目のスタジオ・アルバム『People Watching』で、2025年のマーキュリー・プライズ（Mercury Prize）を受賞し、今世紀のUKを代表するソングライターの一人としての評価を確固たるものにした。

授賞式は、現地時間10月16日、ニューカッスルのウティリタ・アリーナで開催され（ロンドン以外で行われるのは今回が初）、サム・フェンダーはFKAツイッグス、パルプ、ウルフ・アリス、フォンテインズD.C.ら錚々たる候補者たちを抑えてこの栄冠を手にした。

Sam Fender – People Watching (Mercury Prize 2025)

この受賞直後、サムは新たに8曲を追加収録したアルバム『People Watching』の拡張版デラックス・エディションをデジタル版およびCDとアナログ盤で12月5日にリリースすることを発表。

追加収録曲には、レコード・ストア・デイ限定のアナログ盤『Me and The Dog EP』に収められていた「I’m Always On Stage」「Me and The Dog」「Tyrants」「Empty Spaces」の4曲、オリヴィア・ディーンとのコラボ曲「Rein Me In」（フィジカル盤初収録）に加え、「Fortuna’s Wheel」、「The Treadmill」、そしてエルトン・ジョンをフィーチャーした「Talk To You」という3つの未発表曲が含まれている。

Sam Fender — Rein Me In (feat. Olivia Dean) [Official Video]

サム・フェンダーは新曲「Talk To You」について次のように語っている。

「“Talk To You”は、ブリティッシュ・グローヴ・スタジオでの“People Watching”のセッション中に書いた曲なんだ。長い関係の終わりについて、後悔や過ち、そしてそこから得られる教訓について歌っているんだ。最良の友を失い、その現実を受け入れようとする感情を描いている。リフを弾いているうちに“ここには本当にいいピアニストが必要だな”と思ったんだ。それで誰に頼もうかと考えた。もちろん、エルトン・ジョン以上の人はいないよね」

エルトン・ジョンも、サム・フェンダーとの共演についてこう語っている。

「ウェスト・ロンドンのスタジオで作曲とレコーディングをしていたサムから電話をもらって、“ピアノのリフの入った曲を書いたんだけど、あなたが弾いてくれたら最高だと思う”と言われたんだ。断る理由なんてなかったし、彼のために演奏するのは本当に楽しかった。サムのことは心から愛している。彼とはもう長い付き合いだし、彼が真のワールドクラスのアーティストに成長していく姿を見るのは本当に素晴らしいことだよ」

Sam Fender & Elton John – Talk to You (Official Visualiser)

2025年2月にリリースされた最新アルバム『People Watching』は、イギリスのソロ・アーティストによるアルバムとして2022年春以来の最速セールスを記録し、発売初週に10万枚以上を売り上げた。本作からは、タイトル曲や「Wild Long Lie」を含む6曲のシングルを生まれ、全英アルバム・チャートで1位を獲得。さらにオーストリア、ベルギー、オランダ、ドイツ、アイルランド、スイスでもトップ10入りを果たした。サム・フェンダーは現在、『People Watching』を引っ提げた大規模なワールドツアー中で、北米公演は10月まで続く。

Written By Sam Armstrong