アナログ・レコードのテスト・プレス盤って何?

Published on

Photo: ilbusca / Getty Images

レコード・コレクションにちょっとした個性を加えたいと思っている方へ。幸運にもアナログ・レコードのテスト・プレス盤を見つけたなら、きっとレコード棚に刺激的な1枚を加えられるだろう。見た目は少々地味かもしれないが、レコード収集家はそこに歴史的価値を見出すのだ。ここではテスト・プレス盤とは何か、そしてどのように作られたものなのかを解説しよう。

<関連記事>
映画『マイケル』公開記念:新ベストやオリジナル盤のCDやLPが登場
クイーン『Queen II』拡張リミックス&リマスター盤ボックス3月27日発売
「SHM-CD」って何?:通常のプレイヤーで再生できる高音質CD

 

テスト・プレス盤とは?

テスト・プレス盤の実物を見ると、まずはそのシンプルさに目がいくだろう。黒い塩化ビニールの盤が、(通常は)簡素な白いスリーヴに入っているだけなのだ。だが、簡素な白いレーベルと無地のスリーヴを使用したそのレコードは、何も遊びで作られているわけではない。テスト・プレスの第一の役割は、盤の品質をチェックすることにあるのだ。そのため、一度に作られる枚数は限られている。

これはアーティスト、プロデューサー、レーベルが、数千枚のLPの基となるマスター・コピーの状態を確認するためのものなのだ。全員がそのテスト・プレス盤にゴーサインを出せば、いよいよ実物の製造が始まる――だから傷やノイズがあってはならないのだ。

ほかの用途は?

稀に、特別な理由でテスト・プレス盤がある程度の数作られることもある――それは、一般のリスナーにレコードの状態をチェックしてもらう場合だ。特にDJたちは、白いレーベルが貼られたこれらのレア盤を手に入れたがる。

というのも、試験的に作られたリミックス・ヴァージョンやダンス・トラックがリスナーからの反応を直接確かめる目的で収録されていることがあるからだ。そうした盤は、レコード市に出品されると注目の的になる――世界中のリスナーを驚かせる逸品になるのだ。

 

実際、どんな音がする?

あなたが買ったレコードすべてを実際に聴くタイプの収集家だとしても、テスト・プレス盤を再生するのに手間取ることはまずない。再生に特別な機材などは必要ないのだ。そもそもテスト・プレス盤とは実際に製造されるレコードの承認済み見本なのだから、世に出回るものと大きな差があるはずはない。しかし、その手元にあるのは最高にクールなコレクターズ・アイテムだ――なぜならお気に入りのアーティスト(あるいは仕事熱心なレーベルの担当者)が実際手に取った盤かもしれないのだ!

 

では、どうすれば手に入れられる?

ここが一番難しいポイントだ。ほとんどのテスト・プレス盤は、(クラブのダンスフロアで再生するような目的ではないので)ごく少数しか作られていない。数で言えば、片手か両手で数えられる程度のことが多い。その上、コレクションに特別な1枚を加えたい音楽ファンはあなただけではないから、競争率は自ずと高くなる。

だが諦めてはいけない――探し求めていた完璧な1枚を見つけたときの興奮に勝るものはないからだ。価値あるものほど、簡素なパッケージに包まれているものなのである。

海外uDiscoverのストアではテスト・プレス盤も販売中

Written By Mike Duquette



 

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了