名ドラマー、ジム・ゴードンが生んだ数々の名作

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ロック界で最高のセッション・ドラマーのリストが作られる時には、ジム・ケルトナーからハル・ブレインまで、偉大なドラマーたちは「皆ジム・ゴードンを載せろ!」と、いの一番に訴えるだろう。1945年7月14日生まれのジム・ゴードンは、数々の著名なレコーディングに参加し、オルガン・プレーヤーとしても名を馳せ、ロックの定番曲「Layla(邦題:いとしのレイラ)」を共作した。

ジム・ゴードンの人生の後半は、騒動と悲劇に見舞われているが、彼のクレジットが載っている作品をざっと見ただけでも畏敬の念を抱くほどで、ドラマーとして『Pet Sounds』、『The Notorious Byrd Brothers(邦題:名うてのバード兄弟)』、『 All Things Must Pass』、『Layla and Other Assorted Love Songs(邦題:いとしのレイラ)』、『The Low Spark of High Heeled Boys』、『Nilsson Schmilsson』、『Pretzel Logic』、そして他にも画期的なアルバムとされる数々の作品に名を連ねている。

ジョージ・ハリスンとの親交や、エリック・クラプトンのデレク&ザ・ドミノスのメンバーだったこと以外にも、ジム・ゴードンは1960年代、70年代の名だたるスターとともに演奏した。それはジョーン・バエズからジャクソン・ブラウン、ジョー・コッカーからアリス・クーパー、レオン・ラッセルからリンダ・ロンシュタット、グレン・キャンベルからカーリー・サイモンという錚々たる面々だった。

また、彼の経歴は、画期的なロックン・ローラーだったリトル・リチャードやジーン・ヴィンセント、デラニー&ボニー&フレンズなどエリック・クラプトンとのつながりのあるアクト、ジョー・コッカーの‘Mad Dogs and Englishmen’ツアーのような歴史的なライヴへの参加など多岐に及ぶ。NME誌はジョー・コッカーの同名のアルバム『Mad Dogs and Englishmen』でのジョー・ゴードンの演奏を‘パワーハウス’(創作意欲にあふれエネルギッシュ)と称賛した。

そのレコードは1970年にリリースされ、それはジョージ・ハリスンの『All Things Must Pass』とデレク&ザ・ドミノスの『Layla and Other Assorted Love Songs』の発売わずか数ヶ月前のことだった。「Layla」のピアノコーダについては、本当にジム・ゴードン自身が書いたのか、まだ論争が続いている。リタ・クーリッジは自伝『Delta Lady:A Memoir』で再び自分が作曲したと主張。しかし、エリック・クラプトンとの不朽の名作のクレジットには、ジム・ゴードンの名が挙げられているのだ。

書ききれないほどのクレジットがある中で、ジョン・レノンの1971年のアルバム『Imagine』に収録されている「It’s So Hard」ではドラムを演奏しているとされている。その年の夏に、リリースに先駆けてNME誌に語ったジョン・レノンは、「ジム・ゴードンのドラムス、アラン・ホワイトのドラムス、ジム・ケルトナーのドラムスがあって、本当に最高だよ」と述べた。

1983年、当時まだ統合失調症と診断される前のジム・ゴードンは、母親の殺害で有罪となり、懲役16年から無期懲役の判決を言い渡された。2013年の仮釈放の審理では、少なくとも2018年までは棄却すると下された。しかし、その恐ろしい事件の前までの、彼のキャリアを通して音楽で成し遂げたことは、高く称賛されている。

「世界中が彼を崇拝しているのにこれ以上ゴードンを褒め称えるのもしつこいかもしれないが」と1971年のフュージョン誌が述べている。「でも本当に見事な演奏だ!彼のリズミックなアイディアは、クラプトンのメロディックなアイディアと同じぐらいオープンで柔軟性があって、見事なまでの相乗効果を生んでいる。ジム・ゴードンよ、ロック・オン」。

Written By Paul Sexton


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