ニルヴァーナの「Heart-Shaped Box」がSpotifyで10億回再生を突破。自身3曲目の快挙

Published on

ニルヴァーナ(Nirvana)の代表曲のひとつ「Heart-Shaped Box」が、Spotifyで10億回再生を突破し、“Spotify Billions Club”の仲間入りを果たした。これはバンドにとって「Smells Like Teen Spirit」「Come As You Are」に続く、3曲目の快挙となる。

<関連記事>
ニルヴァーナのベスト・ソングス20曲:グランジを代表した世代の代弁者
ニルヴァーナ『In Utero』: 90年代を代表するバンドのラスト・アルバム

「Heart-Shaped Box」は、ニルヴァーナをアメリカで最も人気と影響力のある音楽グループのひとつへと押し上げ、音楽業界におけるオルタナティヴ・ロックの爆発的ブームを巻き起こした1991年の画期的メジャー・デビュー作『Nevermind』に続くアルバム『In Utero』からのリード・シングルとして、1993年にリリースされた。

米ミネソタ州のパキダーム・スタジオで、レコーディング・エンジニアのスティーヴ・アルビニと共に制作された『In Utero』は、カート・コバーンとバンドがよりアグレッシブで難解な影響に傾倒し、商業的成功を意図しない生々しいサウンドが特徴だった。それにもかかわらず、『Nevermind』の聴衆の多くはこのアルバムにも熱狂し、作品は同年の年末までにプラチナム・セールスを記録。

本作から生まれた多くのヒット・シングルの中でも、「Heart-Shaped Box」と続く「All Apologies」はともに、MTVやオルタナティヴ・ロック・ラジオの定番曲となり、ビルボードのモダン・ロック・チャートで首位を獲得した。

カート・コバーンは「Heart-Shaped Box」の題材について複数の説明をしており、例えばニルヴァーナの伝記作家であるマイケル・アゼラッドには、「末期がんの子供たちについて書いた」と語っていた。しかし、その重く陰鬱なテーマと、荒々しいギターリフ、容赦のないプロダクションが組み合わさったにもかかわらず、同曲はチャートを席巻するヒットとなった。

音楽メディアStereogumは後年の回顧記事で彼らをこう評している。

「それこそがニルヴァーナの魔法だ。彼らが意図していたかどうかは別として、彼らは重く複雑なテーマを数多く取り上げながらも、ラジオで聴いても最高に響く形に仕上げてしまったのだ」

Written By Sam Armstrong



 

Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了