ジョン・レノンの有名なサイケデリックなロールス・ロイスがロンドンの展示会に

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ジョン・レノンが所有していた、あの有名な“サマー・オブ・ラヴ”ロールス・ロイス・ファンタムVがイギリスに戻ってくる。現在はカナダのロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア博物館が所有するこの車が、ファブ・フォー(ザ・ビートルズ)の伝説のアルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』の50周年を記念して、2017年7月29日から8月2日まで、ロンドンのボナムスが開催するロールス・ロイス・エキシビションで展示される。

ジョン・レノンは1965年にこの車を購入した。元は、ヴァレンタイン・ブラックのペイントだったとされているが、ジョン・レノンが塗装し直したのだ。

『Sgt. Pepper』がリリースされる直前、ジョン・レノンはサリーを拠点にしていた車の製造工場JPファロンに車の塗装を依頼し、その結果完成した車は本当に見事なものとなった。ジョン・レノンはデザインに興味があり、庭のために古いジプシー・キャラバンを購入したのがきっかけで、この新しい車のデザインが生まれた。サイケデリックな色味は地元のアーティスト、スティーヴ・ウィーヴァーによって実現され、その費用は290ポンド(現在の約5,000ポンド/約74万円)だった。

ジョン・レノンは他にもこの車を改造し、後部座席をダブルベッドにして、電話、冷蔵庫そしてカスタムのサウンド・システムも設置した。

ザ・ビートルズは全員、自動車愛好家だった。1965年には、ポール・マッカートニーは、スタイリッシュな4.0リットルのアストン・マーティンDB6を工場から直接購入した。唯一の特別なリクエストは、ダッシュボードにフィリップスのレコード・プレーヤーを取り付けることだった。DB6はレアなモデルだったため、1,023台しか受託されず、2012年にオークションにかけられた際は307,000ポンド(約4,500万円)で落札された。

ジョージ・ハリスンもまた自称車好きとして、豪華な自動車コレクションを所有していた。その一台、オースティン・ミニは、ブライアン・エプスタインにプレゼントされたものだった。それをクレイジーなサイケデリックなデザインに塗装し、1967年の映画『Magical Mystery Tour』で使用したので、瞬く間に時のファッション・アクセサリーとなった。

リンゴ・スターはというと、ミニではなく、メルセデス・ベンツ・クーペに乗っていた。1980年に運転を誤って、サリーのキングストンにあるロビン・フッド・ラウンドアバウトでカーブに乗り上げてしまい、車体が逆さまになってしまった。リンゴ・スターと助手席に乗っていた元ボンド・ガールで、のちのミセス・スターとなったバーバラ・バックは幸い擦り傷と軽い打撲だけで済んだ。のちにその車は、サイコロの形に潰され、自宅に飾られた。

Written by Tim Peacock



 

 

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