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ボブ・マーリー『Live!』

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LIVE!

 

「はるばるジャマイカはトレンチタウンからやって来た、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズです」。こうしてモダン・ポップ時代における傑作の1枚は幕を開けた。『Live!』は1975年7月18日、ロンドンのライシアム・ボールルームで行われた2回公演(どちらもソールドアウト)のセカンド・ショウでレコーディングされ、同年12月5日にリリースされた。同会場での公演に関する記事は、戸惑うが驚嘆すべき素晴らしいもの、という観点から執筆されている。ザ・タイムズ紙の批評家は、“興味深い匂い”について触れていた。彼にはその匂いが何だかわからなかったが、“アイロンをかけたばかりのシャツ”のような匂いだったという。NME誌の記者は、スリに遭った。全員が同意していたのは、ボブ・マーリーの救世主的なカリスマと、人々を感化する音楽とミュージシャンの素晴らしさ、コンサートの持つ圧倒的な特別感だった。まさに、これこそがマーリーのパフォーマンスの真骨頂だ。サウンズ誌の記者は、1966年にロイヤル・アルバート・ホールで行われたボブ・ディランのコンサートを思い出した。ボブ・マーリーのこのツアーにより、「ようやくレゲエが社会的地位を獲得するだろう」と同記者は記している。ボブ・マーリーは特に“社会的地位”など気にしていなかったが、このアルバムにより、レゲエの認知度と評価は高まった。

ボブ・マーリーとザ・ウェイラーズは、前年にリリースされたアルバム『Natty Dread』を宣伝すべく、ツアーをしていた。ツアーは6月5日にフロリダ州マイアミからスタートし、バンドはアメリカ全土の会場でほぼ同じ曲を演奏していた。コンサートは好評だったが、ボブ・マーリーはまだ大きなブレイクを果たしてはいなかった。ニューヨークのウォルマン・スケート場でコンサートを観た批評家は、「ウェイラーズのライヴを観て再び思うのは、なぜジャマイカのレゲエがアメリカでなかなかヒットしないのか、ということだ」と記し、多くの人々考えを代弁した。

ロンドン公演は、バーミンガム、マンチェスターを含む短いイギリス・ツアーの皮切りとなった。ライシアムはウエスト・エンドにある劇場で、2,100人収容のメッカ・ボールルームに改装された。大物ロック・バンドのコンサートやミス・ワールド・コンテストで知られており、夏の間はコンサート中にオープンエアにできる開閉式の屋根で有名だ。1960年から1970年はロック・コンサートの会場となり、クイーンやレッド・ツェッペリン、ザ・フーなどが公演を行った。ボブ・マーリーの2公演もファンに待ちわびられていた。前回のイギリス・ツアーから口コミで評判が広がっていた。長らくアフロ・カリビアン・コミュニティのヒーローだったボブ・マーリーだが、いまやポスト・ヒッピーや大学生のファンから熱烈な支持を受けていた。そのため、ライシアムの観客の人種比率は、ロック会場には珍しく、50対50だった。警察が動員され、会場の外に並んでいた。また、マリファナ(ジャマイカのキングストンは産地として既に有名だった)の香りに加えて、革命のスピリットが空気中に強く漂っていた。

ロンドンに到着したザ・ウェイラーズのラインナップは、アストン・バレット(ベース)とカールトン・バレット(ドラム)によるお馴染みのリズム・セクションに加えて、アル・アンダーソン(リード・ギター)、タイロン・ダウニー(キーボード)、アルヴィン・パターソン(パーカッション)、そしてメンバーを1人欠いたアイ・スリーズ(リタ・マーリーとマーシャ・グリフィスのみ。ジュディ・モワットはロンドン公演を欠席した)だ。

コンサートは、ザ・ローリング・ストーンズのモービル・ユニット(*訳注:ザ・ローリング・ストーンズのメンバーが所有していた大型トレイら―に録音機材を装備した移動可能な録音スタジオ)を使って録音された。16トラックの最先端施設では、同年にレッド・ツェッペリンの『Physical Graffiti』やバッド・カンパニーの『Run With The Pack』が録音されている。コンサート中、会場外の道路に停められた移動式スタジオは、コンサートの美しいスピリットを忠実にとらえ、実際のパフォーマンスのちょっとしたミスも全て録音した。これらは綺麗に整えられたり、後で“修正”されることはなかった。「Trenchtown Rock」では、バックのハーモニーが乱れている。「Lively Up Yourself」では、終盤でわずかながらもテンポが上がり続けている。そして、「No Woman, No Cry」のファースト・ヴァースでは、マイクのフィードバックが一瞬聞こえる。

しかし、これでアルバムの試聴体験が損なわれることはない。こうした不完全さが自然なリアリズムを加え、アルバムは圧倒的な魅力を増しているのだ。ザ・ウェイラーズのツアー・マネジャー、トニー・ギャレットによる簡潔な紹介が終わると、アルバムは「Trenchtown Rock」で幕を開け、観客の出す音も即座にパフォーマンスの一部と化す。アルバムのA面で、バンドは「Burnin’ And Lootin’」、「Them Belly Full (But We Hungry)」、「Lively Up Yourself」を演奏。共同体的な心地好いスピリットがアルバムの溝から溢れ出てくる。「I Shot The Sherriff」は、エリック・クラプトンが前年に世界的ヒットを記録したカヴァー・ヴァージョンはもちろんのこと、『Burnin’』に収録されているオリジナル・ヴァージョンよりも遥かに強力だ。そしてグランド・フィナーレを飾る「Get Up, Stand Up」では、観客もコール・アンド・レスポンスで歌っている。コンサート会場で滅多に聴かれることのないほどの音楽的な団結だ。
同アルバム中(おそらくボブ・マーリーの全アルバムの中でも)最も完璧に演奏された曲は、オリジナル・レコード盤でB面の1曲目となる「No Woman, No Cry」だ。この夜に演奏されたこの曲のライヴ・ヴァージョンには、ソウルフルで感情に訴える独特の何かが存在する。オルガンのイントロが始まると、ボブ・マーリーが歌い始める前に、コーラスを歌う声が観客から聞こえてくる。これにより、トレンチタウンの公共住宅でキャンプファイヤーを囲んで座りながら、観客がバンドと一緒に歌っているように聴こえるという、興味深い効果を生み出している。会場のうだるような暑さを少しでもやわらげようと、会場の屋根を開けるという無駄な試みが行われたため、キャンプファイヤーのイメージはそこまで非現実的ではないだろう。7分にわたる同曲の演奏中、観客の喧噪や愛情がはっきりと聴き取れる。そしてボブ・マーリーは、友情と愛の絆が最終的には苦難からコミュニティを救ってくれると歌っている。「Everything’s gonna be all right(全て、うまくいく)」という最後の一節は、楽観主義と解放のマントラで、あらゆる分裂をも乗り越える。冷酷な世界がどんな苦難を用意しようとも、決して挫けることのない人間の魂の強靭さを讃える1曲だ。

「No Woman, No Cry」の『Live!』ヴァージョンは、すぐさま決定的な1曲となった。これはボブ・マーリー初のヒットとなり、1975年にシングルとしてリリースされると、イギリスのチャートで22位まで上がった。また、1981年にボブ・マーリーが亡くなった後に再リリースされると、イギリスで第8位を記録した。アメリカではチャートインを逃したものの、後年ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・ソングの37位にランクインした。

『Live!』は、この時点まででボブ・マーリーの核となるレパートリーを完璧に抽出し、最高のタイミングで発表されている。パフォーマンスの不完全さは、レコードの魅力を増すだけだった―逆説的ではあるが、アルバムをさらに最高なものとしたのだ。今日に至るまで、『Live!』は録音音楽のリスニング体験において、音楽的にも精神的にも至福の境地に浸れる1枚であり続けている。

David Sinclair

 

ボブ・マーリー アーティストページ

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Bob Marley & The Wailers - Live!

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Bob Marley - Live!

Bob Marley, Lyceum Theatre London

 

Bob Marley - Live!

Stevie Wonder/Bob Marley flyer circa 1975

 

Bob Marley - Live!

No Woman No Cry – German sleeve

 

Bob Marley - Live!

1975 poster

 

 

 

名盤『EXODUS』アニバーサリー・エディション 2017年6月16日発売決定!

 

Bob Marley - Catch A Fire

エクソダス40[SHM-CD]

パンクで揺れる激動のロンドンで録音された後期の重要アルバムにして、アイランド第6作。
1999年にタイム誌により、「20世紀最高の音楽アルバム (the best music album of the 20th century)」に選ばれた本作が40周年を迎える今年6月に3枚組豪華エディションで登場!!
オリジナル・ヴァージョンに加え、長男のジギィ・マーリーがセッション・テープを丹念に精査、これまで使われてこなかったヴォーカルや演奏、聴いたことのない歌詞を含めて再構築した”エクソダス40″をDisc 2に、更には7曲の未発表トラックを含む1977年6月1~4日のロンドン・レインボー・シアターでのエクソダス・ライヴをDisc3に収録。

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Bob Marley - Catch A Fire

 
 
Exodus[輸入盤][UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤][Gold Vinyl][40th Anniversary Limited Edition] 【アナログ】

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの名盤『EXODUS』のリリースから40年を数える2017年、これを記念したアニバーサリー・エディションが、マーリー・ファミリーの全面協力の下で発売!『エクソダス』オリジナル盤のゴールド・カラー・ディスク仕様の限定盤LP!


 
 
 
575-9153

Exodus 40【輸入盤】【Super Deluxe Edition】 【アナログ】 2017年7月14日発売

タイム誌により「20世紀のベスト・アルバム」と称された1977年発売のBob Marleyの名盤「EXODUS」の40周年記念盤。
BOB MARLEYの息子 ZIGGY MARLEYT が父親に愛を込めて、EXODUS Sessionの貴重な未発表ヴォーカル、未発表演奏パーツ等を発掘し、これを新演奏と組み合わせ再編成し全く新しいEXODUSをつくり上げた。オリジナル盤のリマスター盤にこのZiGGYによる再編成盤が加えられる。
Super Deluxe Edition (4LP + 2Single Set)には3CDと同内容のLPがVinyl Disc3枚に収録 + Punyky Reggae PartyのLP + 7インチ(17センチ)SINGLE 2枚が入った豪華BOX SET!