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クイーンがライヴ・キラーになった時:初のライヴ盤『Live Killers』

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1979年7月14日付の全英チャートで、クイーン初のライヴ・アルバム『Live Killers』がトップ10に入った。その週に最高位の3位となった同作は、クイーンを名実ともに“ライヴ・キラーズ”にした。既に世界屈指のライブ・バンドとして名を轟かせていた彼らの演奏が世界中でレコードとして聴けるようになったのである。

『Live Killers』は7月7日に全英22位で初登場し、その1週間後に3位へ上昇した。同じ週の米ビルボード誌のチャートでは98位から35位へと躍進をみせ、数週間後に16位まで上がった。同作はイギリス、ドイツほかヨーロッパ各国でゴールド・ディスクとなり、アメリカでは最終的にダブル・プラチナ・ディスクに認定された。

Queen 1979 poster

同作に収録された演奏は、1979年の最初の3週のうちに録音されたものだ。彼らはその頃、前年11月にリリースされた7作目『Jazz』を引っ提げてのツアーの最中だった。音源のほとんどはケルンやミュンヘンなどを回ったドイツ公演から選ばれている。

Now I'm Here (Live, European Tour / 1979)

1983年の『THE GUITAR GREATS』(ジョン・タブラー/スチュワート・グランディ著)という本で、ブライアン・メイは『Live Killers』の公演とレコードについて率直に語っている。彼は「ライヴ・アルバムからは逃れられないんだ。本当にね」としみじみ話す。「誰もが作れと言うんだけど、実際作ってみると一般のリスナー受けはしないのさ。予想以上に売れることはなくて、ただ前から楽曲を知っていてコンサートにも来ているファンが買っていくんだ」。

「だからここ数年でライヴに来てくれた人の数が、だいたいアルバムのセールスと同じ数になる。ヒット・シングルが入っていれば違うかもしれないけど、僕らはそうしなかった。僕らは選曲を間違えたかもしれないね。イギリスとアメリカでは‘Love Of My Life’がその代わりになったんだ」

Written by Paul Sexton

 




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