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キース・リチャーズ、ピート・タウンゼントのギター製作者: ビル・コリングスが68歳で死去

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ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズや、ザ・フーのピート・タウンゼントといったロック・スターたちも認めるハンドクラフトのアコースティックやエレクトリック・ギターを製作していたテキサス州、オースティン出身のギター製作者のマスター、ビル・コリングスが68歳で死去した。

1年間に渡ってガンと戦った末、2017年7月14日に亡くなった。7月15日に、コリングス・ギターのウェブサイトとFacebookに彼の悲報が投稿された。

7月15日、Facebookを通じて、コリングス・ギターが心からの敬意をこめて発表した内容は下記:

「我々の親愛なる友人であり、メンターでもあったビル・コリングスが昨夜、亡くなりました。40年以上にわたり、彼はコリングス・ギターの非常に重要な作り手でした。物事がどのように機能し、物事をいかに良くするかということに対する彼の独特で、持って生まれた知識を通じて、彼は我々の業界に基準を設け、その過程において沢山の人生に触れました。彼の技術と見事なデザイン・センスは木材だけでなく、ホット・ロッド(改造車) を組み立てることに対する情熱の中にもありました。ビルにとって、エレガントなフォームと機能のデザインと製作は最も重要なものでした」。

1970年代半ばからギターを作っていたビル・コリングスは、オースティン西部のUSハイウェイ290号線沿いにある、37,000平方フィートの生産工場でコリングス・ギターを経営していた。ビル・コリングスが最初の従業員を雇ったのは1989年。1995年には7人に増え、2017年には約90人近い従業員に増えていた。会社の日々の業務は、ビジネス・マネージャーのスティーヴ・マクレアリーが監督していた。

「彼は本当にこの業界の偉人だった」とスティーヴ・マクレアリーは語る。「彼には非の打ち所のない知性と好奇心があった。なぜ彼が知っていたのかは分からないが、彼は(ギター製作において) 最高のものが見えていたんだ」。

スティーヴ・マクレアリーは、ビル・コリングスの生涯と音楽業界への貢献を讃える会を予定しているが、まだ日程は決まっていないとも語った。

2006年、会社が新たにエレクトリックの分野に乗り出す前は、I35のようなモデルが広く評価され、コリングスはヴィンテージからインスピレーションを受けたハイエンドのアコースティックで知られていた。同社は年間4,000近くの楽器を生産し、2015年には800万ドル以上の収益を上げていた。

ビル・コリングスのギターは、これまでに演奏してきた中でも最高の楽器といわれ、ジャンルを問わず、数多くのミュージシャンたちに使われている。オースティンで開催された3月のサウス・バイ・サウスウェストのプライヴェート・コンサートでコリングスのギターを弾いたテキサスのシンガー、ライル・ラヴェットは、この会社に数名いるスポークスマンの1人でもある。このプライヴェート・コンサートはコリングス・ギターとブランド改革を行うことに同意したばかりのオースティンのエージェンシーT3がスポンサーを務めていた。

キース・リチャーズやピート・タウンゼント以外にも、ジョニ・ミッチェルやジョーン・バエズ、アンディ・サマーズ、ビル・フリゼール、チャーリー・セクストン、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、マムフォード&サンズ、パティ・スミスといった大物たちもコリングス・ギターを使用していたミュージシャンだった。

Written by Tim Peacock


 

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